『星新一 一〇〇一話をつくった人』を読み始める ― 2009/01/15 06:33
思いもよらぬ方から、コメントが入ることがある。 何か調べたいことがあ ってインターネットで検索し、偶然このブログを読んで、関連の質問をしてく るのだ。 先日も、福澤諭吉協会の長岡旅行を書いた中に、長岡から初期の慶 應義塾に来た名児耶六都(なごや・むつ)という名前が出てきたのがヒットし たそうで、その人が帝大書記官・会計課長になった経緯がわからないか、とい う質問があった。 名児耶六都は、明治27年、小金井良精が医科大学長だっ た年にも会計課長だった、という。 当然、満足な回答はできなかったが、私 が調べられる範囲で名児耶六都について、答えておいた。 さっき、小金井良 精が長岡出身なので、その引きかもしれないと、思いついた。
質問に出て来た「小金井良精(よしきよ)」から、積ん読本を読むことになっ た。 調べている内に、星新一さんに『祖父・小金井良精の記』という本があ ったことを思い出した。 小金井良精の妻喜美子は森鴎外の妹、良精と喜美子 の娘精が星一と結婚して星新一(本名親一)さんが生れた。 積ん読本という のは、最相葉月さんの『星新一 一〇〇一話をつくった人』(新潮社)である。 読み始めると、これがすこぶる刺激的だった。 調査探索が行届いている。 私 は星新一さんのショートショートの読者ではなかったが、『祖父・小金井良精の 記』『明治・父・アメリカ』『人民は弱し 官吏は強し』『夜明けあと』は、読ん でいた。 品川の中延に育ち、星製薬は身近な存在だったからだ。
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