「自分ノート」でいいのだ2009/01/22 06:42

 参考文献を含め、572頁の本を読むのはなかなか大変だ。 風邪を引いてい たので、ようやく読めたような面もあった。 読みながら平行して日記にまと まったことを書こうとすると、これまたなかなか大変なのだった。

 ちょっと気分の軽くなる記述に出合った。 18日の朝日新聞読書欄、阿刀田 高さんの書いた安野光雅さんの『語前語後』(朝日新聞出版)の書評である。 阿 刀田さんは、自分史を綴るのは大変だけれど、この安野光雅さんのやり方なら、 よい記録になり、自分史より楽だ、という。 それは、つね日ごろ「こころに うつりしよしなしごと」を記したメモランダム、「自分ノート」とでも呼べばい いものだ。 思いついたこと、見聞したこと、自分自身の頭に対するブレーン ストーミング、腹が立つこと、などなどを10行、20行で綴っている。 それ が面白いのは、安野さんの卓越した知性のせいだろうが、とは断わってはいる が…。 阿刀田さんの引用している実例の一つに、落語家の立川談四楼も出て 来る。

 誰かの台詞ではないが、これでいいのだ。 これでもう14行になった。