大雨の浜離宮で句をひねる ― 2006/01/18 07:09
14日の土曜日、久しぶりにまとまった雨になったあの午後、志木会「枇杷の 会」の吟行だった。 浜離宮恩賜公園の入口で午後1時20分に集合、本井英 先生始め顔なじみの8名が参加。 2時50分の水上バスで、浅草に行くまでの 間、1時間半、人もまばらな苑内にほっぽり出されて作句することになる。 苑 内に入る頃から雨が降り出し、少し歩く内に大降りになった。 やむをえず休 憩所に逃げ込んで、雨にけぶる庭園や汐留のビル群を眺めながら、句をひねる。 雨にはなるが、気温は高くなるという予報だったのが、風もあって、それなり に着込んで行ったのだけれど、かなり寒かった。
源平の島錦なる寒牡丹
○しぐるゝや木村摂津の屋敷跡
○枝先に時告げてゐる寒の雨 (中七、初案は「精気を降らす」)
しぐるゝや高層ビル群雲の中
○さるすべり丸裸なり寒の雨
○色褪せし京劇の旗枯芭蕉
○ビル群によく対峙して寒紅梅
初句会水上バスで浅草へ
さかのぼる芭蕉一茶と冬隅田
仲見世はまだ正月よ十四日
大黒屋天丼を食ふ小正月
水上バスで、日の出桟橋経由(団体のアメリカ人観光客が乗ってきた)、築地 の魚河岸、聖路加タワー(鉄砲洲)、芭蕉旧居跡(小名木川萬年橋際)、浜町河岸、 力士幟の立つ国技館などを眺めながら、浅草吾妻橋へ。 上陸した頃も大降り で、仲見世に屋根のないことをあらためて気付く。 大黒屋別館で句会、○印 の五句を投句する。
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