鯉昇の「長屋の花見」「二番煎じ」2011/02/09 07:00

 一席目は「長屋の花見」。 大家に呼ばれた長屋の連中、大家のところの猫を 食った一件かと思う。 最近、蛋白質(?)を食べていなかったので…。 か たまって行き(ラグビーのスクラムのように)、そのまま大家の家に上がる。 小 言が、頭の上を通り越して行くように。 例の一升瓶二本の「お茶け」のほか に、ウィスキーがあるのが、鯉昇式だった。 醤油の水割り。 上野の山では、 テッペンの好い場所が空いていたが、大家がちょっと遠慮して、少し下でいい よ、と言って、毛氈の筵を敷いた。 あとで「お茶け」を飲んだ連中が、上の 大きな木のところへ行って、しきりに小便をする。 それが、大家のところま で、流れてきた。 終って鯉昇は、この噺、元は大阪の噺で、あちらは私のよ りさらに品がない、長屋のかみさんの腰巻で幕を張るのだと言った。

 二席目は「二番煎じ」。 月番の三河屋、黒川の旦那、宗助さんなど、火の用 心の見回りに集まった連中が番小屋で、煎じ薬と口直しと称して、酒と猪鍋を やる噺。 鯉昇のは、あの顔で、熱いのを飲んだり食べたりするのが、まこと に可笑しい。 茶碗一つに、箸が一膳しかないので、あとの人が待たされる。  それなのに、三河屋と黒川の旦那が、ゆっくりゆっくり、しゃべりながら飲み 食いするので、あとの人がイライラ焦れる様子が可笑しい。 見回りにやって きた役人が、宗助さんが尻の下に隠し、ふんどしに汁の滲み出た猪鍋を、平気 で食う。 その食い方の、ものすごいのが、また可笑しい。 見回りの時に出 る「どどいつ」の、「火の回りから早く帰って、こんどは私に火をつけて」とか いうのがよかったが、そんなわけでメモ出来なかった。