恋をするために磨かれた日本語2011/02/24 06:56

 『恋する日本語』の番組冒頭、「日本語は、人が恋をするために生まれた言語 である 小山薫堂」という手書きの原稿用紙が現れる。 余貴美子は「恋をす るために磨かれた、恋する日本語をお見立てしましょう」と、言う。 この番 組を見ると、大野晋さんが校注した岩波書店『日本古典文学大系』『万葉集』の 四巻を、ちょっと見てみたいという気持になる。

 そこで、昨日の「恋する日本語」クイズの答。 番組の解説だけでなく、『広 辞苑』なども参照した。

1.「玉響」(たまゆら)…ほんのすこしの時間。『万葉集』の「玉響(たまか ぎる)」を玉が触れ合ってかすかに音をたてる意としてタマユラニと訓じた。一 瞬。一説に、かすか。

2.「転た」(うたた)…ある状態がずんずん進行して一層はなはだしくなるさ ま。いよいよ。ますます。 *程度がはなはだしく進んで、常とちがうさま。 はなはだしく。ひどく。異常に。 *程度が進んでかわりやすいさま。また、なんとなく心動くさま。そぞろに。

3.「揺蕩う」(たゆたう)…かなたこなたへゆらゆらと動いて定まらない。た だよう。 *心が動いて定まらない。ためらう。躊躇する。

4.「時雨心地」(しぐれごこち)…時雨の降ろうとする空模様。 *涙を催す 心地。

5.「泥む」(なずむ)…行きなやむ。はかばかしく進まない。とどこおる。 * 離れずにからみつく。 *なやみ苦しむ。気分が晴れない。 *拘泥(こうで い)する。こだわる。 *かかずらわって、その事に苦心をする。 *執着す る。思いつめる。惚れる。