新宿御苑のラクウショウ(落羽松) ― 2016/11/25 06:14
22日朝、歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらって出たら、天気がよく て暖かく、とても気持がよい。 そうだ新宿御苑行こう。 宮本一弘さんのグ ループが、新宿御苑のインフォメーションセンターのアートギャラリーで開い ている「花と自然」の写真展(27日まで)が、今日からだったと気づいた。 宮 本一弘さんは、家内の小学校時代からの友人の夫君で、山岳写真を中心とする 自然を対象にした「三修会」の写真展も何度か拝見している。
大イチョウが黄色く色づき、紅葉が見頃を迎えている新宿御苑、たくさんの 人で賑わっていた。 話し声を聞くと、ここも御多分に洩れず、日本人よりも、 韓国、中国、台湾の人が多いように思われる。
宮本さんの作品だが、≪春の小川(サクラ)≫(山梨県忍野村)と、≪気根 (ラクウショウ)≫(新宿御苑)だった。 一枚は満開の山桜の前面に、陽の 当たっている土手の緑が鮮やかで、明るい、いかにも春らしいワンショットだ。 ≪気根(ラクウショウ)≫は、うっすらと積もった雪の中から、筍のようなも のがニョキニョキと生えているのだが、「気根」も「ラクウショウ」も、よくわ からなかった。
展覧会を見て、新宿門から入って、庭園を散策する。 もらった案内図を見 ると、右に大回りをした先に「メタセコイア」がある。 「メタセコイア」は 去年6月福澤協会で行った生田緑地の林が素敵だったから、紅葉を見てみたか った。 右回りにエンパイアステートビルのようなNTTドコモ代々木ビル方 向に、ヒマラヤシーダー、モミジバスズカケノキを見ながら、進む。 紅葉を 踏みながらの、雨上がりの道、たちまち森の気に包まれる。 チリチリと黄葉 したメタセコイアのそばに、まさしく宮本さんの写真にあった≪気根(ラクウ ショウ)≫がニョキニョキと生えているではないか。 「ラクウショウ」とい うのは大木だった。 説明版に「秋になると枝が鳥の羽のように落葉すること から、落羽松といいます。北米原産のスギ科の落葉針葉樹で、湿地や沼地に生 育するためヌマスギとも呼ばれています。新緑や紅葉が美しいので、公園など の水辺にときどき植えられます。地面にごつごつしたタケノコのように並んで いるのは、気根といってラクウショウの根から出ているものです。地上や水面 上に出て、酸素を取り入れる働きがあります。ここのラクウショウは明治時代 に植えられたもので、樹齢100年をこえる大木です。日本国内でこれほど古く、 また気根も美しく発達したラクウショウはたいへん珍しく、価値の高いものと いえるでしょう。」とあった。
森を抜け、明るい日本庭園の池のほとりに出て、ススキやカエデを見、旧御 凉亭へ行く。 この中国風の建物は、昭和天皇が皇太子の時、ご成婚記念に台 湾在住の日本人が贈ったものだそうだ(大正12(1923)年着工、昭和2(1927) 年完成)。 晩秋の新宿御苑散歩12,000歩、実に快適だった。 おすすめであ る。
ところでラクウショウ、すっかり忘れていたが、<等々力短信 第1051号 2013.9.25.>「慶應志木自然観察会」に書いていた。 志木高の野火止用水跡 近くに、70年代に生物の建部勇之助先生が植えた木があったと書いた中に、イ チョウやメタセコイアとともに、ラクウショウ(落羽松・ヌマスギ)があった。 気根は、見なかったのか、記憶にない。 (写真は、私がiPhoneで撮った。)
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