エリザベス女王「プラチナ・ジュビリー」中継を見て ― 2022/06/08 07:09
イギリスのエリザベス女王の即位70周年を祝う行事「プラチナ・ジュビリー」、2日の近衛兵らのパレードとトゥルーピング・ザ・カラー(軍旗敬礼分列式)、バッキンガム宮殿バルコニーお出ましの中継をNHKのBSプレミアムで見た。 ニュースウォッチ9のキャスターだった有馬嘉男欧州総局副局長が司会をしていた。 最近のオリンピックの開・閉会式の中継でも感じるのだが、この中継、事前の準備が悪く、行進の順番や誰が参加しているのかなど、説明が行き届かない感じがした。
96歳のエリザベス女王、騎乗や馬車でのパレード参加はなさらなかったが、お元気だ。 解説していた君塚直隆関東学院大学教授が、有馬さんも私も生まれていなかったと言ったのは、エリザベス女王の何十周年の祝賀行事だったか。 私もつくづく年取ったと感じたものだが、1953(昭和28)年6月2日、ウェストミンスター寺院でのエリザベス女王25歳の戴冠式の実況中継をNHKラジオで聴いた。 アナウンサーは、街頭録音や二十の扉をやっていた藤倉修一さんだった。
上皇さまが、皇太子時代に昭和天皇の名代として、この戴冠式に参列された。 その皇太子外遊は、3月から10月まで欧米両大陸14か国に及んだ。 小泉信三さんは随員ではなかったが、5月から10月までとみ夫人とともに外遊し、途中しばしば同行している。 吉田茂首相の勧めにより、「殿下御帰りの際、その御教育参与者が戦後の西洋を知らなくてはお役を辱しめるだらう」(谷村豊太郎宛書簡)との考えにもとづくものだった。 帰国翌日の小泉信三さんに、吉田茂首相は、「殿下到る処御態度御立派にて何よりも難有、唯々感涙の外無之、之れ一に貴下其他の御補導の結果と存、心より御礼申上候」と、書簡で労をねぎらった。(『生誕120年記念 小泉信三展図録』)
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