2022年「小人閑居日記」で取り上げた本など(1月~3月)2023/01/06 07:18

 「小人閑居日記」で取り上げた本なども、リストしてみる。

令和三年『夏潮』「雑詠」掲載句 1月1日
令和三年2021年の「等々力短信」 1月2日
2021年「小人閑居日記」で取り上げた本など 1月3日~6日
『チコちゃんに叱られる』「なぜ写真には笑顔で写るのか?」 1月7日
NHK総合「昭和の選択スペシャル」「1941日本はなぜ開戦したのか」 1月8日~15日
永井荷風『断腸亭日乗』の予見 1月16日
昭和天皇の戦争と二・二六事件への関わり方、保阪正康『陰謀の日本近現代史』、NHKスペシャル「全貌二・二六事件~最高機密文書で迫る~」 1月17日
ドラマ『倫敦ノ山本五十六』上層部の圧、堀悌吉 1月18日~25日
伊藤公平塾長の2022年頭挨拶 1月26日
平石直昭さんの「福沢諭吉をどう読むか―『学者安心論』の位置付けを中心に」、『福澤諭吉と丸山眞男―近現代日本の思想的原点』(北海道大学出版会)
 序論 1月27日 「国権可分の説」 1月28日 『学者安心論』 1月29日 『分権論』 1月30日 福沢の官民調和論の起源 1月31日 「政府は人望を収むるの策を講ず可し」と結論 2月1日
「ひょうそ」瘭疽、化膿性爪周囲炎 2月2日
高橋三千綱さんが亡くなっていた 2月3日
朝井まかて『ボタニカ』(祥伝社)、日本植物学の父、牧野富太郎伝 2月4日~17日
小石川植物園、京華学園、黒澤明、映画『赤ひげ』 2月18日
「驫」(とどろき)という漢字 2月19日
斎藤孝さんの現代語訳と、私の薦める福沢本 2月20日
斎藤孝さんの「わが人生最高の10冊」 2月21日
森山多吉郎登場のドラマ『わげもん―長崎通訳異聞』 2月22日~23日
落語研究会は、まる二年無観客収録 2月24日
NHK新人落語大賞、桂二葉「天狗刺し」 2月25日
三回目ワクチン、有効期限はどうですか? 2月26日
ゆうちょATM、硬貨の預払料金がかかる 2月27日~28日
堀川恵子著『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』(講談社) 3月1日~7日
八十歳の好奇心、ますます知らないことばかり 3月8日
『鎌倉殿の13人』平相国、木簡、佐殿、武衛 鎌倉の歴史 3月9日~17日
『鎌倉殿の13人』の光と影 3月25日
江上剛『創世(はじまり)の日 巨大財閥解体と総帥の決断』(朝日新聞出版)、湯島旧岩崎邸 3月18日~24日
大西公平慶應義塾大学理工学部名誉教授『ロボットがいる!』 3月25日・26日
NHK『ファミリーヒストリー』前川清、長崎県西彼杵郡外海(そとめ)地区、ド・ロ神父、カトリック 3月27日・28日
三菱一号館美術館「上野リチ : ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」展 3月30日・31日

2022年「小人閑居日記」で取り上げた本など(4月~6月)2023/01/07 07:05

アーティゾン美術館に初めて行く 4月1日
福澤諭吉協会土曜セミナー「小幡篤次郎を語る」清家篤さんと西澤直子さん、『小幡篤次郎著作集』第1巻 4月2日~6日
日本の近代をみる重要な鍵 4月5日
福沢の女性論・家族論は、「最後の決戦」に敗れた 4月6日
『鎌倉殿の13人』、「後妻打ち(うわなりうち)」 4月7日
『鎌倉殿の13人』、「幼なじみの想い」ついに、めでたし 4月8日
林新、堀川恵子『狼の義 新 犬養木堂伝』(角川書店) 4月9日・10日
高校の「探究学習」、福沢の実学、必修「歴史総合」から「日本史探究」「世界史探究」に進む 4月11日~12日
『カムカムエヴリバディ』の森山良子、森山良子の「ファミリーヒストリー」~日系二世の父、二つの祖国のはざまで~ 4月14日~17日
「桜」と「春惜む」の句会 4月18日
福岡伸一『新・ドリトル先生物語』 4月19日~5月7日
『歴史探偵』源義経「鵯越の逆落し」の真実 5月8日
『鎌倉殿の13人』、脚本家・三谷幸喜のドラマづくり 5月9日
『鎌倉殿の13人』、北条義時の変化、密着400日、小栗旬、仕事の流儀 5月10日・11日
フィリピンの平均年齢25・7歳、日本は? 5月12日
春の東京六大学野球、慶應 5月13日・20日
慶應野球部出身のプロ選手活躍 5月14日
野津田薬師堂、町田は自由民権運動の地 5月15日・16日
色川大吉、北村透谷研究から「五日市憲法草案」を発掘 5月17日・18日
「夏霞」と「豆飯」の句会 5月19日
『鎌倉殿の13人』、義経窮地 5月21日
 13人は誰で、年齢は? 5月22日
 頼朝の死、「落馬説」「怨霊説」 5月23日
 鎌倉幕府の成立年代に諸説 5月24日
 実質的に将軍の力を持った北条政子 5月25日
山本みなみさん「政子こそ鎌倉幕府の礎」 5月26日
岸由二・慶大名誉教授、地形知り、豪雨から身を守る「流域思考」 5月27日・28日
「発酵大国にっぽん」八丁味噌・しょっつる 5月29日
 「寒造里(かんずり)」と「青ヶ島焼酎」 5月30日
 小泉武夫さんの「伝統食、発酵と東北人の知恵」 5月31日
大日方純夫早稲田大学名誉教授「「明治十四年の政変」をめぐる大隈重信と福澤諭吉」 矢野文雄 6月1日 自由民権運動と国会・憲法問題 6月2日
いろいろな「私擬憲法」案 6月3日 小野梓日記の立憲改進党結党過程と、福沢の構え 6月4日・5日
浅井清の『あたらしい憲法のはなし』 6月6日
忘れられた鈴木安蔵と憲法草案 6月7日
エリザベス女王「プラチナ・ジュビリー」中継 6月8日
『図書』表紙、杉本博司「portraits/ポートレート」 6月9日
 オスカー・ワイルド 6月10日 6回結婚したヘンリー八世 6月11日
 大国スペインからキャサリン 6月12日 英国国教会誕生の秘密 6月13日 マーク・トゥエイン『王子と乞食』のモデル 6月14日
「空梅雨」と「矢車菊」の句会 6月15日
坂井達朗さんの「福澤書簡を原文で読む」講座 6月16日
 「金原」宛と全く同じ金森吉次郎宛書簡 6月17日~19日
 丸家銀行、早矢仕有的、福沢と金原明善 6月20日
忘れられた元日銀総裁富田鉄之助 6月21日
『鎌倉殿の13人』拙稿一覧 6月22日
曽我兄弟の仇討ち、実は頼朝暗殺未遂事件 6月23日
小室正紀さんの「『時事新報』経済論を読む」講座 6月24日
 『全集』未収録論説を含めて読む重要性 6月25日
 明治16年の「開国論」、東洋道徳復活論を批判 6月26日
福沢諭吉、『時事新報』の積極的な鉄道論 6月27日
大島正太郎さん、Pruyn駐日米公使とSeward国務長官の氏名表記 6月28日
慶應義塾史展示館「慶應野球と近代日本」展開催記念の講演会・シンポジウム
ベースボールの誕生、佐山和夫さんの講演 6月29日
ベースボールのルーツを求めて 6月30日 (7月につづく)

2022年「小人閑居日記」で取り上げた本など(7月~9月)2023/01/08 08:40

前田祐吉監督の「野球はもっともっと楽しいもの」、前田祐吉監督を語るシンポジウム 7月1日・2日
歌代 朔『スクラッチ』(あかね書房)コロナ禍、中3の夏の物語 7月3日~5日
三田あるこう会「日光道中・草加松原」、エゴノキ 7月6日・7日
大塚宣夫著『医者が教える 非まじめ介護のすすめ』(PHP研究所) 7月8日~10日
杉原祐之第二句集『十一月の橋』(ふらんす堂) 7月11日
上野浅草フィルのシベリウスを聴く 7月12日
内海忠勝神奈川県知事、子孫が慶應というメール 7月13日
「自由民権運動の経緯」と福沢『国会論』 7月14日~18日
 福沢の「国会開設の儀に付建言」 15日 『国会論』 16日
福沢の「駄民権論者」批判 17日 馬場辰猪の自由民権運動 18日
杉本博司「江之浦測候所」の考え方と日本文化の精髄 7月19日・20日
「青田」と「灯涼し」の句会 7月21日
『北杜夫自選短篇集 静謐』を読む 7月22日~31日
 「谿間にて」 23日 「星のない街路」 24日~25日
 北杜夫、創作の秘密 26日 「赤光抄」斎藤茂吉の初期短歌 27日・28日
 「静謐」 29日~31日
ロビン・ハンター著、加藤詔士・宮本学訳『ヘンリー・ダイアー物語 日本とスコットランドの懸け橋』(大学教育出版) 8月1日~4日
『巴爾頓傳奇―百年前的台日公衛先驅』、稲場紀久雄著『バルトン先生、明治の日本を駆ける!』台湾で中国語譯 8月5日~7日
お雇い外国人の妻たち、漱石、福沢とスコットランド 8月8日
W・K・バルトンについての拙稿一覧 8月9日
本井英主宰の「大正四年冬の虚子」、(『「夏潮」別冊 虚子研究号 2022』Vol.XII) 8月10日~12日
夏目漱石の「修善寺大患」 8月13日
 松根東洋城、漱石、虚子との関係 8月16日 漱石と東洋城の修善寺までと、菊屋旅館 8月17日
『虚子研究号 Vol.V 2015』の虚子、釈宗演 8月14日
夏目漱石についての、拙稿一覧 8月15日
漱石、虚子の船旅の別れと「欠伸指南」の句、半藤一利『漱石先生 大いに笑う』(講談社) 8月18日
『漱石と「學鐙」』(小山慶太編著・丸善出版・2017年)の半藤一利
松山の漱石、月給80円の嘱託教員だった  8月19日
『坊つちゃん』のモデルたちの月給 8月20日
歴史の語り部、藤井裕久さん 8月23日
政権交代と『民情一新』、再録 8月24日
谷口桂子『吉村昭の人生作法 仕事の流儀から最期の選択まで』(中公新書ラクレ)
 吉村昭さんの小説作法、最初の一行 8月21日 書き出し三例 8月22日
 吉村昭さんの文学漂流、同人雑誌は「ボトル・レター」 8月25日
 津村節子・吉村昭ご夫妻の青春 8月26日 学習院の古典落語研究会と落研創設8月27日 吉村昭さんの流儀と城山三郎さん 8月28日
『彰義隊』と「輪王寺宮」能久親王 8月30日 吉村昭さん、最期の選択 9月1日
三島由紀夫、丹羽文雄、吉行淳之介、八木義徳、野口冨士男 8月29日
「キアラの会」と雑誌『風景』 8月30日
「この島で最期まで~礼文島・父子でつなぐ医療~」 9月2日
東京の巨樹「御焼の黄泉の椎」 9月3日
女性職人の大館曲げわっぱ工房E08(いーわっぱ) 9月4日
「さようなら、初代 国立劇場」にガッカリ  9月5日
うめだよしはるさんの『花の百物語』 9月6日
朝顔の数を数えてコロナの夏を送る 9月7日
小泉信三さんの「スポーツが与える三つの宝」 9月8日
『日曜美術館』「陶の山 辻村史朗」 9月9日~
 「ただただ人が美しいと思うものを作りたい」 9月10日
「善悪すべてつつみこんでなお静かなる」茶碗 9月11日
「コスモス」と「夜業」の句会 9月12日
ゴルバチョフ氏を悼む、そして氏自身の、言葉 9月13日
星野博美著『世界は五反田から始まった』(ゲンロン叢書) 9月14日~
 「戸越銀座」の隣町 15日 「戸越銀座」と「五反田」の間に 16日
 余談、星新一さんの学んだ学校と、星製薬の整理 17日
 「五反田」の映画館と目黒川の鉄橋 18日 白金の清正公、星野家の祖父、そして馬場の父 19日 星野製作所は鉄工所、町工場の悲哀 20日
 「軍需工場」、バルブコック製造、アンプル製造 21日
 父の「町工場」、短い盛衰と、その後 24日
英国国歌と父 9月22日
エリザベス女王の宮中晩餐会スピーチ 9月23日
世界は代官山から始まった、世界遺産登録へ 9月25日
巨人のクライマックスシリーズ進出可能性 9月26日
「朔太郎・犀星・龍之介の友情と詩的精神」展 9月27日
「ハッピネス ブータン王国 清水卓司写真展」 9月27日・28日
萩原朔太郎、最終学歴は「慶應義塾大学予科中退」 9月30日

2022年「小人閑居日記」で取り上げた本など(10月~12月)2023/01/09 07:18

恋愛歌「小鳥ならば」が、唱歌「夜汽車」に 10月1日
『ちむどんどん』、反省会じゃない弁 10月2日
二年半ぶりの有観客・第651回「落語研究会」 10月3日
 三遊亭わん丈の「魚の狂句」 4日 柳家三三の「碁泥」 5日
 立川龍志の「小言幸兵衛」 6日 柳家蝠丸の「ほうじの茶」 7日
 柳家さん喬の「鴻池の犬」 8日・9日
沢木耕太郎『暦のしずく』、ただ一人その芸で死刑になった芸人 10月10日
「馬場文耕」の名を知っていた 10月11日
熟考して反応する認知システム 10月12日
『図書』表紙、杉本博司「portraits/ポートレート」 
 「絵に描いた餅」アン・オブ・クレーフェ 10月13日
恋に身を滅ぼした30歳年下の王妃 10月14日
「シンデレラはみな死んだ、失意の内に」 10月15日
エリザベス一世、24歳で戴冠するまで 10月16日
「末枯(うらがれ)」と「檸檬」の句会 10月17日
山田洋次さんの『続・遥かなる山の呼び声』 10月18日~20日
女中ふみさんの涙に、映画の力を知る 10月21日
28年かけ48作、寅さんは渥美清とともに 10月22日
山田洋次さん、寅さんと落語 10月23日
『BS日本・こころの歌』「歌謡史~昭和20年代1~」 10月24日
「三度び敗れて一度び成れば前後償ふて余りあり」 10月25日
『鎌倉殿の13人』 源実朝の和歌、「公暁」の読み方 10月26日
みんな死んでゆく三谷幸喜脚本 27日
勝者北条の『吾妻鏡』、敗者比企も踏まえ『愚管抄』 28日
北条氏と比企氏の権力闘争ドラマ 29日
『鎌倉殿の13人』とまじない(呪術) 11月8日
続・藤井裕久さんの遺言 10月30日
藤井裕久さん、角さんの「二つの置き土産」  10月31日
第652回「落語研究会」 春風亭朝枝の「たらちね」 11月1日
桃月庵白酒の「長屋の算術」 2日 三遊亭兼好の「生きている小平次」 3日 柳家小満んの「鹿の子餅」より「江戸小咄」 4日 入船亭扇遊の「木乃伊取り」 5日・6日
晩秋の枇杷の会、自然教育園吟行・三田句会 11月7日
NHKスペシャル「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」 11月9日~
英国の対日全面戦争計画 10日 日本は、英国が支配する世界秩序に組み込まれた11日 英国の「局外中立」推進、プロイセンの蝦夷植民地計画 12日 英国、今度は「局外中立」撤廃を提案 13日
ストーンウォール号は、東艦、甲鉄艦 11月14日~
甲鉄艦奪取を狙った宮古湾海戦 15日 岡本節蔵(古川正雄)と福沢諭吉16日 古川正雄、維新後、行動の人から思索の人へ 17日
「榎本武揚」で<小人閑居日記>を検索 20日・21日
福沢、榎本武揚救出に老母の嘆願書を代作 22日
榎本助命、福沢の計略と黒田清隆 23日
「神渡(かみわたし)」と「枯葉」の句会 11月18日
「のすたるぢや」、中原中也の「サーカス」 11月19日
「神さまのお引越し 春日大社20年に一度の遷御」 11月24日
初代国立劇場さようなら公演〝歌舞伎&落語コラボ忠臣蔵〟 11月25日~
春風亭小朝の「殿中でござる」 25日 春風亭小朝の「中村仲蔵」 26日 『忠臣蔵』「五段目」山崎街道 鉄砲渡し・二つ玉の場 27日
『忠臣蔵』「六段目」与市兵衛内勘平腹切の場 28日
その後、おかるはどうなったか、「七段目」 29日
『仮名手本忠臣蔵』全十一段と初代国立劇場 30日
ふだん上演されない『仮名手本忠臣蔵』の段 12月1日
福澤先生の元気の出る言葉 12月2日~
 「三度び敗れて一度び成れば前後償ふて余りあり」 10月25日(前出)
「鼠を捕らんと欲せば、猫より進む可し」 12月2日
「察々の明は交際の法にあらず。」 3日
「棄(すつ)るは取るの法なり」 4日
「説は事勢に由て改めざる可らず。」 5日
鷲田清一さんの『折々のことば』と気が合う 12月6日・7日
第653回「落語研究会」 入船亭遊京の「つづら泥」 12月8日
柳亭小燕枝の「禁酒番屋」 9日 志ん輔のマクラ、志ん生師匠の娘さん、美津子さん 10日 古今亭志ん輔の「安兵衛狐」 11日
三遊亭萬橘の「富士詣り」 12日 五街道雲助の「猫定」 13日・14日
「冬の月」と「顔見世」の句会 12月15日
福澤諭吉協会土曜セミナー、大森一宏駿河台大学学長「森村市左衛門と対米貿易―福澤諭吉の影響を受けた企業家の活躍―」 12月16日~
対米貿易、モリムラ・ブラザーズ 17日 骨董品買入に、中村道太から「銀貨千二百」を借りた 18日 創業期の森村組、製陶事業への進出 25日
ディナーセットの完成、対米輸出成功から現在へ 26日
勝者による廃仏毀釈、悪影響が語られず 12月19日
初の文化財調査「壬申検査」と「東博」の収蔵品 12月20日
チコちゃん「国宝は、明治維新の暴走を止めた制度」 12月21日
皇室を伝統文化の擁護者に、福沢『帝室論』 12月22日
フェノロサの生涯と日本美術保護  12月23日・24日
第654回「落語研究会」 三遊亭ごはんつぶの「ぞろぞろ」 12月27日
春風亭一之輔の「お見立て」 28日・29日 柳亭市馬の「穴どろ」 30日・31日

ブラタモリ×鶴瓶の家族コラボ、江の島の地質2023/01/10 07:16

元日にあった正月恒例の放送、ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯コラボ「江の島でブラブラ乾杯」、実は「なぜ江の島は賑わうのか?」だった。 江の島については、「三田あるこう会」の江の島探訪の折に、E・S・モースと江ノ島の腕足類研究実験所などに関連して、2020.11.7.から11.23.まで、いろいろ書いていた。 だがこの番組では、知らないことがいくつもあった。

 まず初めにタモリが言った「トンボロ」という言葉。 イタリア語で、陸地とそれに近い島をつなぐ砂洲、陸繫砂洲。 江の島は陸繫島、潮岬、函館山、モン・サン・ミシェルもそれだという。

 江の島は地質上、第三紀中新世の凝灰質岩層と、集塊岩質凝灰岩または凝灰岩との互層からなっていて、これらの諸層は海底火山の噴出物が海底に堆積していたものが、のち隆起運動によって海上に現れ、さらに断層運動によって片瀬の台地と離れて陸繫島となり、その地層の上に関東ローム層が重なって平地をつくっている。 何度かの地震や隆起運動によって、台状に各層が重なっているのを、番組では海上の船から見ていた。 そこへ激しい海波の浸食を受けて切り立った海食崖(がい)ができ、また断層による弱線沿いにいくつもの海食洞ができ、その典型が番組の最後に行った弁天様が降臨したという奥津宮、奥行き152メートルの御窟(おんいわや)である。 南岸には海食台(岩礁)も発達している。

 島が「江」の字の形をしていることが、地名のおこりとされる。 また、亀の形をしてるように見えることから、目出度いと言われた。 江島神社の奥津宮拝殿天井には、酒井抱一の描いた「正面向亀図」(享和3(1803)年)があり、緑の江の島の形をしているように見える。 どこから見てもこちらを睨んでいるように見えることから、「八方睨みの亀」と呼ばれるようになった。