第189回福澤先生誕生記念会、伊藤公平塾長年頭挨拶2024/01/13 07:11

 10日は第189回福澤先生誕生記念会だった。 2021年から3年間はオンライン開催だったので、久しぶりに三田の西館ホールへ行った。 例によって、「福澤諭吉ここに在り」と「日本の誇」の合唱で始まる。 一曲目、六番までの歌詞を暗記して歌う、幼稚舎生に、横浜初等部生も半分加わったのは、初めてだったと思う。 二曲目のワグネル・ソサィエティー男性合唱団、いつも思うのだが、二番しかない歌詞を見て歌うのは何とかならないか、大学生になると記憶力が減退するのか、後の塾歌斉唱でも見ていたのは、何をか言わんやだ。

 伊藤公平塾長の年頭挨拶。 年次報告的なものは、いずれ『三田評論』で読んでいただくとして、私が聴いた大まかなところを…。 福沢が一番大事にしていたのが、独立。 命がけで国の独立を守る。 個人の独立を、国の独立につなげるシステムの構築。 権力の偏重を、ミドルクラスの奮起、資力を有する人々が協力して、乗り越える。 人間交際、建設的チームワークが、慶應義塾に求められている。

 世界のオピニオンリーダーが、昨年相次いで慶應義塾を訪れたのは、専門の学者がいるからで、気候変動、SDGs、AIについて多事争論の場と成り得る。 世界の大学長会議で、東京声明を発することができた。

 研究プロジェクト、協調する体制で、特色ある研究大学として力を発揮できた。 医学、理工系だけでなく、人文科学分野でも。 「修身要領」21条の伝統を大切にしたい。 そこには、「文芸は社会の平和を助け人生の幸福を増す」とある。 福沢の経済的独立は、実業家の養成を目指した。 スタートアップ企業を、実業として昇華させ、ベンチャーキャピタル、ファンドで資金調達を達成する。 慶應義塾は、根拠にもとづく楽観主義で進む。

 荒俣宏さんの記念講演は、明日から書きます。

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