三太楼の「動物園の虎」 ― 2005/09/03 07:13
8月31日は、第446回「落語研究会」。
「動物園の虎」 柳家 三太楼
「棒鱈(ぼうだら)」 橘家 圓太郎
「九州吹戻し」 五街道 雲助
仲入
「喜撰小僧」 柳亭 市馬
「木乃伊取り」 柳家 さん喬
東京メトロ半蔵門の駅から国立劇場に行く道が、いつになく賑わっていた。 でも、風体は歌舞伎を観る人たちではなさそうだ。 小劇場の「落語研究会」 と同じ時間、大劇場が談志一門会だったのだ。 袴を穿いて出てきた三太楼、 落語をやるには大劇場は大きすぎる、どのくらいの大きさがいいかと言えば、 これくらい。 今頃、向うは談志一門の前座が上がっているのだろうが、こち らは真打、それも全員落語協会、ウチが自民党です、派閥はありますが…、と。
「動物園の虎」、仕事をクビになった男、頭と身体を使わず、10時始りの4 時しまい、一日ぶらぶらしていて、月給100万円という仕事をさがしている。 紹介されたのが三宅坂珍獣動物園、ブラック・ライオンの毛皮をかぶる仕事。 ライオンは猫族だからと、進む方向の反対側の肩から下げる歩き方を教わる(真 打でないと出来ない芸の由)。 腹が空いていて、餡パンを持っていた子供の客 に、「餡パンくれ」とささやいて、立ち上がって受け取り、手で食べたりする。 隣の檻には、凶暴なホワイト・タイガー、こちらに向かって突進して来る。 司 会者は「では、あいだの鉄柵を取り払います」と、約束にないことを言う。 「ジ ャジャジャジャーン」と「運命」の曲が流れて…。
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