ネンテンさんの新季語2006/06/15 07:55

 坪内稔典さんの『季語集』には、今まで見たことのない季語が、採用されて いる。 「あんパン」「釘煮」「はんなり」「球春」「筍と若布のたいたん」「ブル ーヘイズ」「雨ふり小僧」「サーフボード」「赤い河馬」「ジューンドロップ」「俳 句の日」「くすぐりの木」「ハローウィーンと亥の子」「おしまいやす」「終い弘 法」などなど。 季語の中に時代とともに移り変わっていくものがあるのは、 当然といえば当然だろう。  実は私、この春、「球春」で一句詠んでいたので、嬉しくなった。 限りなく 川柳に近い句だったけれど…。

   球春やボブ・デイビットソン大明神

  坪内稔典さんの新季語の中に、関西の風土が反映しているものがあるのは、 なるほどと思う。 季語を見ただけでは分からないものもある。

「ブルーヘイズ」夏・天文。 青い靄(もや)のこと。 初夏の山々は青く霞 んで見えるが、それはブルーヘイズに包まれているため、なのだそうだ。 そ の青い山を青嶺(あおね)とも言い、コーヒーのブルーマウンテンは、ジャマイ カの大森林が発生するブルーヘイズが山々を青く包むことにちなむ名前だ。  「分け入っても分け入っても青い山  種田山頭火」「七月の青嶺まぢかく熔鉱 炉  山口誓子」

「雨ふり小僧」夏・生活、行事。 手塚治虫の漫画の主人公。 からかさを 被った少年の妖怪で、いつも自分のまわりに雨を降らせている。 物語は、約 束とブーツがキーワードになっている。 「虹は約束雨ふり小僧やって来る   中居由美」「膝抱え雨ふり小僧は素足かな  津田このみ」