権太楼、夫婦ゴルフのまくらと「青菜」2006/06/04 07:11

 権太楼、頭をさっぱりして、修業僧のような鼠色の着物、少し痩せたか。 同 期がサンデー毎日という年齢になった。 夫婦は別の趣味がいいというのが持 論だという。 夫婦でゴルフをするのがいる。 飛ばす夫人で、ティー・ショ ットを白マーク、レギュラーから打つ。 ロングホール、パー5。 第1打、 カート道路に乗っかって、うまいことにツツーッと転がり、フェアウェーの真 中に出た。 第2打、これも石か何かに当たって、ツー・オン。 8メートル のパットを残す。 「これが入ったらイーグルよ、入ったら私、死んでもいい」、 五つきざんでやっと来た旦那「じゃあOKです」。 二人は別れた。 同じ趣味 は持たないほうがいい。

 「青菜」、植木屋が家に帰り夫婦の会話のあたりから、権太楼が乗ってきて、 じつに可笑しい。 三つ指をつくどころか、お帰りも言わないおかみさん、「私 だって忙しい、見てわかんだろ、タバコすってんだ」 尾頭付きのイワシの塩 焼きは、頭に滋養、カルシウムがある。 「犬をごらん、そこ食べてるから風 邪引かない」 亭主を犬といっしょにするのか、「いい犬なんか、高く売れるん だ、亭主とは違う」

 そもなれそめのお見合いに、夫婦は上野動物園のカバの檻の前で1時に会う ことになっていた。 植木屋はずっと待っていたが、一時間待っても、二時間 待っても、おかみさんは来ない。 3時になってようやく、猿の山のほうから、 転がるようにやって来た。 あれは稲葉の旦那の策謀で、カバを二時間も見て いれば、どんな女でもよく見える。  「お客が来ることを、ラクライという」「赤面の顔を赤くする」なんてのまで、 可笑しいのは、権太楼が巧くなったということだろう。