茅の輪あれば――わが選句 ― 2006/06/17 07:17
14日の本井英先生の句会で、私が選んだのは次の五句だった。
茅の輪あれば氏子ならねどくぐるかな 英
この辺のどの路地も好き青鬼灯(ほおずき) ひろし
夏帽子行き交ふ垣の高さかな 美保
ホッピーのグラスに映る街の夏 けん詞
食細き母もおかわり豆御飯 早苗
茅の輪というもの、そういう気持にさせるものである。 無病息災のご利益 もありそうだし、くぐり、またぐという行為に、かるく心を躍らせるものがあ る。 ひろしさんは作句五十年とか聞く大ベテラン、さすがにどの句も真っ直 ぐでいて壺を押えたよい句で、この日も一番票が入っていた。 次に多く得票 した美保さんは新聞部の後輩の由、洒落た都会的な俳句を詠む。 隣だったの で、これもよく選ばれていた「街路樹を二階の窓に初夏銀座」を、マロニエが 上から見られるミキモトのラウンジ(野次馬で一度行った)かと訊いたら、それ より少し先とのことだった。 けん詞さんの句は、いかにも今抜けて来た渋谷 の街を思わせたので選んだのだが、英先生の講評によれば「ホッピー」は焼酎 を何かで割った飲み物で、いかにも市中(まちなか)、場末の夏の夕方の気分が 出ているとのことだった。 早苗さんのは、句にあらわれたやさしさで選んだ。
最近のコメント