『きいろいゾウ』は、やって来た。 ― 2007/01/21 07:01
『きいろいゾウ』は、忘れた頃にやって来た。 西加奈子さんの本(小学館 2005年3月刊)である。 昨年の6月、図書館に予約していたのだが、それ が半年を過ぎ、年が変わって、ようやく借りられる順番が来たのだった。 何 十人か待ちだった。 もう、どうして読みたくなったのか忘れてしまっていた。 NHK・BS2の「週刊ブックレビュー」だったろうか、朝日新聞の読書欄だった ろうか。 手がかりを探したのだが、出て来なかった。
西加奈子(にし・かなこ)さんは、1977(昭和52)年、イラン・テヘラン 生れの大阪育ち、関西大学法学部卒、2004年『あおい』でデビュー、2005年 の『さくら』につづく3作目の本だという。
月曜日から3日ほど、ノロ・ウィルスらしきものにやられて、散歩にも出ず にグタグタしている間、ちょうどそんな時に読むのによさそうに思って、読み 始めた。 426ページ、けっこうな分量なのだが、次第に引き込まれて、一心 に読み、読了に至る。 『きいろいゾウ』という絵本が本当にあるのかどうか 知らないが(もう西さんの世界に、はめられているのだろう)、折々挿入される その絵本に沿って物語は展開する。 小学3年生、9歳の女の子が、心臓の病 気で入院していたひやりとした病室に、毎晩「きいろいゾウ」はやって来た。
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