桂三木助の「たがや」2018/05/06 07:46

 2017年9月、真打に昇進、五代目桂三木助となった、金原亭馬生の弟子で、 祖父、叔父の名を継いだ、と始める。 掛け声にもいろいろある、新派は亭号 屋号がないから、「水谷!」「島田!」「辰巳!」と学校の出席を取るよう、「水 谷さーん」「島田さーん」お薬三日分出ています。 われわれの方は、トリとも なると「待ってました」「たっぷり」と声が掛かる、大御所は「黒門町」「稲荷 町」「矢来町」。 先代文楽師匠の「黒門町」、本当は「西黒門町」。 師匠の十 一代目馬生は、東銀座に住んでる。 「東銀座」じゃ色気がないから、「木挽町」 と呼んでもらう。 談志は、鵜の木、根津、練馬、新宿(新大久保)のタワー マンション等々といろんな所に住んだが、新宿で稽古をつけてもらった。

 歌舞伎の掛け声は、音羽屋を「トワヤッ!」と、短めなのが粋だ。 長い方 に、花火がある。 ドンと、打ち上げて、水に落ちて、消えるまで。 「玉や アァァーーーーーー、アァァーーーーーー、ジュ」(拍手)と、一息に掛ける。  両国の川開き。 玉屋と鍵屋があった。 「橋の上玉屋玉屋の声ばかりなぜに 鍵屋と言わぬ情(錠)無し」、本流は鍵屋で、玉屋は自家火を出してお取り潰し になったけれど、玉屋の方が言いやすかったんで、花火のほめ声は、相変わら ず「玉や」と「鍵や」だった。

 両国橋、今は長さ164メートル、幅23.4メートルですが、昔は94間、幅4 間だったといいますから、1間が1.818メートル、長さ171メートル、幅は7 メートルと狭く、細長い橋だった。 花火見物でごったがえす両国橋を、本所 の方から、馬に乗った侍が、三人のお供を連れてやって来る。 寄れい! 寄 れい! りゃんこだ、侍だ。 士農工商、武士が七分を往来して、あとの三分 を農工商を歩いたてんで、噺家なんぞ歩くところはなかった、侍はすさまじい 権力があった。 一方、広小路の方から来たのが、たがや、盥や桶のたがのゆ るんだのを直す商売、道具箱のとっ先にたがの竹を丸めたのをかけ、仕事帰り にどこかで一杯ひっかけて、やってきた。 ごめんなさいよ、家はすぐそこで、 ちょいと通して下さい。

 こんな時に、邪魔な奴だな、向こうへ行きやがれ。 押されたたがやが、侍 の前に飛び出した。 尻餅をついた拍子に、道具箱を落し、留めが外れて、た ががはじけちゃった。 たがの先が、ツッツッと伸びて、馬上の殿さまがかぶ っていた陣笠を、パチッとはねた。 笠が飛んで、川に落ちて、殿さまは土瓶 敷きのようなものだけをつけている。 恰好よくない。 無礼者ッ、屋敷に参 れ。 私が家に帰らないと、年を取った親父とお袋が腹を減らしておりまして。  屋敷に参れ。 (周りで)どっちが悪い。 侍だ、たがやは悪くない。 侍! お 前が悪い、馬鹿! 悪口を言うのはいいけれど、俺の背中に隠れるな。 命ば かりは、お助けを。 屋敷に参れ、勘弁ならん。 へい、わかりましたって、 行くわけにはいかない、行けばこの首と胴がくっついちゃおりません。 勘弁 ならん。 どうあっても勘弁してもらえないんですかい、斬るんならここでや れ、この丸太ン棒! 丸太ン棒とは、何だ。 血も涙もねえから、丸太ン棒っ てんだ、人の上に立つ侍がそれでいいのか、斬れるもんなら、斬ってみろ。 ニ ワトリも追いつめられて、五尺飛び。 窮鼠猫を噛む、勢いに負けて、猫が鼠 に噛まれるということがある。

 構わん、斬り捨てい。 一人目の供侍、三ピン、三両一人扶持、太平の世、 内職で食いつないでいて、剣術の稽古なんてしていない、慣れていない。 ポ ーーッと、上がっちゃった。 抜き打ちざまに、斬ってかかった。 職人は体 をかわして、トントントンとつんのめった、侍の手に噛みついた。 痛いのな んのって、侍はポロッと刀を落す。 たがやはそれを拾って、さらにのめる侍 を斬った。 ウワーーッ、たがやがやっちゃったよ、侍を。 一人目を斬った、 たがやが座り込む。 二人目の侍、驚いてたがやに覆いかぶさった。 たがや が刀を立てて持っていたものだから、二人目の心臓をブス、ブス、ブス。 た がやが、二人やっちゃったよ、あと一人だ。 三人目の侍に、血刀を持って構 える。 侍が突いてくるやつを、ひらりと体をかわすと、侍の刀が橋の欄干に 刺さった。 刀を抜こうとウンウン引っ張っているところを、後ろから斬った。  三人、やっちゃったよ。

 馬上の侍、槍一筋だ。 侍にぶつけてやろう、石や下駄が飛んで来る。 殿 さまは、槍を構えて、突いて出る。 たがやは刀で、槍の先端を切った。 殿 さま、やりくりがつかなくなって、槍を捨てた。 こういうのを槍ッ放しとい う。 太刀に手をかけて、抜こうとしたところを、たがやが馬のそばにスーー ッと寄って、刀をサーーッと払った。 殿様の首が、宙にスポーーンと。 (見 物が)上がった、上がった! たがやアァァーーーーーッ!

入船亭扇遊の「不動坊火焔」前半2018/05/07 07:10

 この何日か、テレビで記者会見だらけ。 記者会見は、気持がほっとする、 嬉しい方がいい。 何年か前、辻井伸行さん、ピアニストとして活躍されてい ますが、国際コンクールで優勝した時、お目がご不自由なのに、新聞記者が、 今、目が見えたら何が見たいですかと聞いた。 失礼な質問だと思ったが、親 の顔が見たい、と答えた。 質問した記者の親の顔が見たい、というのではな い。 落語には、こんな立派な青年は出てこない。

 やきもち、嫉妬はどちらも女扁、ジェラシーというのは女の名だろうか、昔 「アイ・ラブ・ルーシー」というのがあった。 嫉妬は、男にもある。 町の 中にカップルがいる。 辺りを気にしないで、いちゃいちゃしてる。 いい男 と、そうでもない女性のカップル、きっと心根が優しいんだろう、何も感じな い。 いい女と、何でこんな野郎がというカップル、理不尽だと思う。 人の 疝気を頭痛に病む、という。

 吉っつあん、いるかい。 大家さん、ご無沙汰で。 私は、お前さんが好き だ、惚れこんでいる。 女房を持たないかね、長屋にいるんだよ、世話をしよ う。 相手は? お前さんも、よく知っている。 この長屋で独り者といえば、 糊屋の婆さん? 78だよ。 人柄は結構なんだ。 誰なんです。 まとまるま で名前を伏せておくれよって、言うんだ。 実はな、不動坊の所のお滝さんだ。  不動坊火焔という講釈師の亭主がいるじゃないですか。 ついひと月前、不動 坊は巡業先で死んだよ。 お滝さんは、三年前からあっしのかかあだ、不動坊 とこの長屋に来た時から、お滝さん、いい女でね、いい声だ。 思いついたの はね、本当はあっしのかかあだ、ちょいと貸してある、と思うことでね。 芸 人なんで、見栄ばった暮らしだ、借金がかさんでて、返さなければならない。  お前さんは、人間は堅い、腕はいいし、小金も貯めている。 借金ともども、 お滝さんをもらってもらいたい。 それは嬉しい、働き甲斐がある。 今晩来 ますか、思い立ったら吉日という。 そうか、今晩輿入れだけでもしよう、ハ マグリのお吸い物でも用意しておくれ。

 嬉しいな、湯へ行こう。 手拭いのつもりで、鉄瓶、持って来ちゃったよ。  親方、おめでとうござんす。 なんだい? 今晩、嫁さんが来る、いい女だ。  親方も、嫁さんが来る時は、鉄瓶、持って出ましたか。 (湯屋に入って)ご めんなさい、ごめんなさいよ。 お滝さんに、一本、釘を刺そう、金が敵とは 思いませんかって。 目に涙、熱い涙、熱い熱い涙を流すかな。 熱い熱いっ てよ、番頭、少しうめてやれ。 うまりませんよ。 うめてやってくれ。 お 滝さん、そんなこと言うなんて、水臭いですって、言うかな。 水臭えとよ、 うめすぎだ。

 調子に乗って、吉っつあん、湯の中でお滝さんを狙っていた連中の悪口を言 う。 鍛治屋の鉄さんは色が黒くて表裏がわからない、披露目屋の万さんはチ ャラ万さんホラ万さんと言われてる、漉き返し屋の徳さんはちり紙に目鼻をつ けたようだ。 お滝。 ハーーイ。 ナァーーニ。 ネヨーカ。 ブクブクブ ク。

入船亭扇遊の「不動坊火焔」後半2018/05/08 07:13

 こんばんは。 不動坊火焔が死んで、デコボコ大家の世話で、お滝さんが吉 公のところに嫁入りするそうだ。 三人ともみんな、お滝さんに言い寄って、 物差しで引っ叩かれた仲だ。 吉公の奴、湯屋で俺達の悪口を言ってやがった ぞ。 鍛治屋の鉄さんは色が黒くて表裏がわからない、披露目屋の万さんはチ ャラ万さんホラ万さんと言われてる、漉き返し屋の徳さんはちり紙に目鼻をつ けたようだ、と。 俺が筋書きを考えた、あいつの家に、不動坊火焔の幽霊を 出す。 出てくれるかね。 万年前座の噺家がいるんだ。

 どーも、今日はお仕事をいただきまして。 幽霊になって、出てもらいたい んだ、長屋の引き窓から。 セリフは、「四十九日もすまぬのに、嫁入りすると は、うらめしい」だ。 お茶の子さいさい、で。 焼酎火がいる、竹に布をま いてアルコールを浸せばいい。 それに薄どろの太鼓だが、万さんのチンドン 屋の太鼓がある。 土間の隅に瓶があるから、アルコールを買って来てくれ。  これは口止め料だ。 大丈夫です、噺家は口が固くないと生きていけない。 ウ チで衣装を着てきます。

 衣装、引きずってるけど、大丈夫かい。 鉄さん、早くしろ、ちょうどいい ところだ、今、大家が帰った。 幽霊を上げよう、気を付けて。 鉄さん、い いよ。 万さんが、まだ来てねえ。 まだ間があるよ。 来たよ、チンドン屋 の恰好、そっくりしてきた、傘差して。 折角ですから。 太鼓抱えて、後ろ 向きに、梯子を上がれ。 「越後屋大売り出し」と書いてある。 頼むよ。

 幽霊下がるのに、紐をお願いしましょう、胸のあたりに。 焼酎火を。 瓶 に買ってきたよ。 重てえな、こんなにはいらない。 マッチ擦って、アッチ ッチ! 万さん、これ出ねえけど。 逆さにして、棒、突っ込んで掻き出す。  何、買ったんだ。 アンコロ買ってきた、町内になくて、隣町で。 アルコー ルだぞ。 菓子屋の親父も不思議がってた、瓶を持ってアンコロ買いに来たの、 初めてだって。 アンコロに火がつくか。 食い過ぎると、胸が焼ける。 馬 鹿野郎。 お前、そんなに偉えのか。 大きな声出して、下に聞こえるぞ。 焼 酎火なしで、やろう。

 紐を、頼むよ。 どうだ、こんなところで。 もう少し、下。 へっついに 足が届く。 万さん、薄どろの太鼓だ。 チンチンドンドン、チンドンドン。

 何だか、台所がやかましい。 何だ、お前は? 何でしたっけ? 「不動坊 火焔の幽霊だ」。 何で今頃、出てきやがったんだ。 何でしたっけ? 「四十 九日もすまぬのに、嫁入りするとは、うらやましい……、うらめしい」。 借金 を残しやがって、俺がそっくり払ってやろうってんだ、うらまれる筋はない。  そうなんですか、すみません。 いくらあれば、浮かばれるんだ? 十円札一 枚あれば浮かばれる。 ほら持ってけ。 へっついの隅に載せて下さい、足で 掻き寄せるから。 幽霊なのに、足があるのか。 では末永く、夫婦仲よく。  お前、十円やったのに、まだ浮かばれねえのか。 いえ、宙にぶら下がってお ります。

中島岳志さんの『保守と立憲』を読む2018/05/09 06:34

 「中島岳志さん、いいなと思っている。」という書き出しで、中島岳志さんの 『「リベラル保守」宣言』(新潮社・2013年)を読んで、三日にわたって書いた のは、2015年9月のことだった。

中島岳志さんの『「リベラル保守」宣言』<小人閑居日記 2015.9.28.>

http://kbaba.asablo.jp/blog/2015/09/28/

民主主義が健全に機能するためには<小人閑居日記 2015.9.29.>

http://kbaba.asablo.jp/blog/2015/09/29/

社会の中で「役割」「職分」を獲得して生きる<小人閑居日記 2015.9.30.>

http://kbaba.asablo.jp/blog/2015/09/30/7819002

 そこで評判の近刊『保守と立憲』(スタンド・ブックス)を読んでいる。 「中 島岳志さん、現在は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。 「あとが き」に、「私は、学術的な文章を書くと同時に、時事的な評論を書くことを大切 にしてきました。それは福沢諭吉や中江兆民といった近代日本を代表する思想 家たちが、時事的な問題を批評するかたちで、自らの思想や論理を示してきた からです。彼らは特定の時代の中で、特定の問題と関わりながら、普遍的な考 察を進めていった人物でした。」と書き、中島さん自身も自分の生きる時代と向 き合いながら、普遍的な問題を考えてきていて、そうした試みをまとめたのが 本書だと述べている。 論考の大半は、2012年以降の安倍政権下で書かれたも のだ。

 冒頭の書き下ろし、まず「右左の二項対立を超えて」。 安倍内閣が右派的な 強引な政権運営をつづけ、多くの人が不安や嫌悪を抱いているのに、選挙では 勝ち続け、衆参両院で圧倒的な数を維持している。 その原因の一つには選挙 制度もあるが、それ以上に重要なのは、国民にとって「もうひとつの希望ある 選択肢」が、なかなか見いだせなかったという現実がある、と中島さんは言う。  そこで「強権的なウヨク」政権に対抗するのは「左派」という構図になるけれ ど、彼らの一部は教条的で、時に実現可能性やリアリズムを無視した反対意見 を振りかざし、その態度はしばしば強硬で、何か自分たちが「絶対的な正しさ」 を所有しているような雰囲気を醸し出している。 「強権的なウヨク」政権と 「教条的なサヨク」運動、この両者は対立しているように見えて、実は同じ態 度を共有している。 それは自分と異なる人の意見に、なかなか耳を傾けよう としないという点である。 両者とも「自分たちの正しさ」を疑わず、丁寧な 合意形成を拒絶するという点で、同じ穴の貉(むじな)のように見える、と中 島さんは言う。

 安倍内閣という「一隻の船」が、徐々に傾き、沈んでいっているのに、乗り 移るべき別の船が見当たらない。 今、重要なのは、この二項対立を超えた「も う一隻の船」を準備することではないか。 多くの国民が求めているのは、極 端な選択肢ではない。 極端な態度の中には、自らの能力に対する過信や特定 の政治的立場に対する妄信が含まれている。 大切なのは、自己の正しさを不 断に疑い、他者の多様性を認める姿勢だ。 異なる見解の人に対してバッシン グするのではなく、話し合いによる合意形成を重んじ、現実的な解決を目指す 態度こそ重要だ。 このような態度こそ「リベラル」の本質、「保守」の本質だ と、中島岳志さんは思っている。 「リベラル」の反対語は「パターナル」で、 「保守」ではない。 「パターナル」は父権的と訳されるように、相手の意志 を問わずに介入・干渉する態度をいう。 「強権的なウヨク」も「教条的なサ ヨク」も、基本的にパターナルだ。 いくらリベラルなことを言っていても、 態度がリベラルでなければ意味がない。 今、求められている「もう一隻の船」 は、「リベラルな現実主義」であるといい、中島岳志さんはこの立場を「リベラ ル保守」という言葉で表現してきた。

「保守」とは? 「永遠の微調整」を重視2018/05/10 07:19

 「保守」とは、どんな思想なのか。 中島岳志さんは、近代という時代の中 で生み出された歴史的で特殊な立場が「保守主義」だとするカール・マンハイ ムから説きおこし、同時代に起きたフランス革命を厳しく批判したイギリスの 政治家エドモンド・バークを祖として近代保守思想は誕生したと言う。 バー クはフランス革命を支えた左派的啓蒙主義に疑問をぶつけ、革命家や啓蒙主義 者たちは人間の理性を間違いのないものだと考えすぎているとし、人間はユー トピアを合理的に設計し、構築することができるという人間観が共有されてい ることに、違和感を表明する。 冷静に人間を見つめてみると、どんなに頭の いい人間でも世界を完全に把握することはできず、時に過ちや誤認を犯してし まうことに気づく。 人間は知的にも倫理的にも不完全な存在なのだ。 バー クは、フランス革命が人間の完成可能性を前提としている点を厳しく批判し、 人間の不完全性を強調した。

 不完全な人間が作る社会は、永遠に不完全であり、完成などしないけれど、 そのことを冷静に捉えることができるのが、真に理性的な人間だと見なす。 で は、不完全な社会を安定的に維持し、秩序を維持していくには、どのようにし けばよいのか。 バークは個人の理性を超えたものの中に英知が宿っていると 考え、その存在に注目した。 それは多くの庶民によって蓄積されてきた良識 や経験知であり、歴史の風雪に耐えてきた伝統である。 頭のいいエリートが 書いた設計図や思想よりも、多くの無名の人たちが長い時間をかけて紡ぎ上げ てきた経験知や良識に、まず依拠してみるのが重要なのなのではないかと、考 えたのだ。

 いくら集合的な経験知といっても、その中には過ちも含まれているし、限界 もある、世の中はどんどん変わっていく。 50年前には素晴らしかった福祉制 度でも、人口構成が変われば、そのままでは意味をなさない。 大切なものを 守るためには、変わっていかなければならない。 そのために、バークは「保 守するための改革」が重要だと言った。 左派の革命のように、「これが正しい」 と一気に世の中を改造しようとするのではなく、歴史の中の様々な英知に耳を 傾けながら、徐々に変えていくことが望ましい。 改革は常に漸進的(グラジ ュアル)でなければならない。 保守が重視するのは、「革命」ではなく「永遠 の微調整」だ。 そこには過去の人間によって蓄積されてきた暗黙知に対する 畏怖の念が反映されている。