「影が薄い」渋谷句会の俳句2024/04/16 06:59

 11日は『夏潮』渋谷句会だった。 実は「青簾」と「椎の花」の句会<小人閑居日記 2023.6.16.>を書いてから、ずっと渋谷句会の話を書いていなかった。 2023年7月13日「暑気中り」「仙人掌(サボテン)」、8月無し、9月14日「冷やか」「狗尾草(えのころぐさ)」、10月12日(福沢協会の金沢旅行で欠席)、11月9日「十一月」「茎漬」、12月4日「冬帝」「都鳥」、2024年1月11日「ゆづりは」「初明り」、2月無し、3月14日「田楽」「たんぽぽ」という兼題の句会があり、10月の欠席以外はちゃんと出席していたのだ。 4月7日に駒沢大学・桜新町付近を歩いた三田あるこう会で、渋谷句会でもご一緒するMさんに「馬場さん、最近渋谷句会に出ていらっしゃいますか」と、言われてしまった。 スランプで「鳴かず飛ばず」の句会が続いていることもあるが、「影が薄い」のであろう。

 出席していた証拠に、昨年7月からの句会で採っていただいた句を並べておく。〇印は、主宰選。 幸い、スコンクはなかった。
ヘロヘロは倍加す老いの暑気中り
仙人掌や勧善懲悪西部劇
兼題の「冷やか」笑ふ残暑かな
寅さんと源ちゃんの土手猫じゃらし
〇八丈便飛び立ち狗尾草揺れ
閑人も急かされてゐる十一月
十一月良いお年をと言はれをり
お茶請にどさり茎漬スキー宿
自転車で力士の行くや都鳥
水上バス漂ふ都鳥揺らし
初明りハスキーボイスのカラスかな
〇ゆづりはや代々継ぎし衛門の名
走り回る田楽の咒師(すし)二月堂
道端の日本たんぽぽど根性
たんぽぽの絮が車内を通り抜け
たんぽぽの絮は外野を軽く越へ