最近の拾い物 ― 2009/08/03 07:11
家内の読んでいた高峰秀子さんの『台所のオーケストラ』(文春文庫)を、パ ラパラやっていて出合った。 食材を掲げて、レシピを紹介している本だが、 和風には俳句、中国風には漢文・漢詩、洋風には、こんな引用が、添えられて いる。
○エストラゴン(一種特別な匂いのする香草)
女とスープは待たせてはならない。さもないと冷えてしまう。(スウェーデン の諺)
○白ブドウ酒
女は靴だ。長くはいているとスリッパになる。(ドイツの諺)
男は傘だ。長い間さしていると骨が折れる。秀子(イジワル婆さん代表)
7月22日の「天声人語」にあった言葉
「勝ち負けは重要でないと言うのは、たいてい負けた方ね」 マルチナ・ナブラチロワ
「磯田道史(歴史学者・茨城大准教授)の この人、その言葉」(7月18日朝 日朝刊)
内田百ケン(門構えに月・1889-1971)
「知らないという事と忘れたという事は違う。忘れるには学問をしなければ ならない。忘れた後に本当の学問の効果が残る。」
これを読んで、私は、ゼミナールでご指導いただいた小尾恵一郎教授に、大 学を卒業した直後、「学校を出たメリットは、出なかったという劣等感がない、 というくらいのものだね」と言われたことを思い出した。 磯田さんは解説し て「いったん覚え、そして忘れたものは後になって必ずその人に効いてくる。 百ケン先生は教養というものの正体をしっかり学生に語っている。」
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