季題研究が功を奏したか?2011/09/13 06:01

 今までこの日記に書いたことはないが、実は夏潮会の俳誌『夏潮』で4年目 の2010(平成22)年8月号から毎月「季題ばなし」というのを書かせてもらっ てきた。 経済学部の出、俳句はまともに勉強したことがない、落語などの雑 学を動員して1年間12回をなんとか続けた。 それで解放してもらおうとし たら、真面目な俳誌の中の、肩の凝らない「はなし」が息抜きになるのか、読 んで下さっている方もいるらしく、20回、2年と続けてほしいという。 それ で、2年目に入っていた。  「葛の花」と「子規忌」の句会、私が「子規忌」の季題研究発表の担当だっ た。 そこで一回分の手抜きをしようと、『夏潮』9月号に「子規忌」を書いて おいた。 その学習が功を奏したのか、この句会、まれに見る好成績になった。  あるいは、句会当日までプリント作りをしていたので、研究発表に気が行って いて、作句に余計な力が入らなかったのかもしれない。

 〈セ・リーグは団子状態〉以外は、主宰選になった。 主宰の評/互選者。  〈この先は行き止りなり葛の花〉…ほかに言いようがない。林道か何か、誰に もある経験。/やすしさん。 〈町中にこんな池あり葛の花〉…どんな池かと 思う。手入れのよくない池だろう。田園調布の宝来公園の池を思い出した。(私 の頭には、昔住んだ近くの麻布のガマ池があった。) 〈ここよりは熊野古道や 葛の花〉…中辺路のあたりか、太い道から熊野への道に入る。/松子さん。 〈幸 水を供して見たき獺祭忌〉…『仰臥漫録』に梨の絵も描いた食いしん坊の子規 に、現在の美味しい梨を食べさせてみたい、子規に身近な感じ、馴染んだ人の 句。/淳子さん・松子さん。 〈糸瓜忌や根岸に豆腐料理店〉…あの店、けし て安くはない、「料理店」がなるほど、皮肉もある。/やすしさん、耕一さん。  〈納豆の売り声遠き子規忌かな〉…勉強している、子規は亡くなる直前、前の 小路に入ってきた納豆売りから奨励のために納豆を買ってやる侠気のある人だ った。/正枝さん。 と、いう訳で、主宰選6、互選7の合計13票。 僥倖で あった。

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