コウジ家に「麹」がやってきた2012/01/07 04:28

 去年の6月、ある方から「麹」は好きかというお尋ねがあった。 生麹から 作る「塩麹」を作って野菜、ゆでたまご、魚、肉などを漬け込んで楽しんでい るというのだ。 恥ずかしながら、わが家には「麹」を使う日本文化が存在し ていなかった。 親の代から、都会風?なのか、聞いたことがなかったように 思う。 ぬか味噌は漬けているけれど…。使い方を教えていただかないと、使 えないお粗末な状態にある、名前は、コウジだが…、と返事をした。

 すると「塩麹の作り方」というメモと一緒に、生の米麹を送ってくださった。  基本の分量は、麹200g、塩60~70g、水200cc(ミネラルウォーター)。 (1) 混 ぜる…麹の粒をバラバラにほぐし、ボールに入れる。 塩を加え、麹と塩がな じむよう、しばらく混ぜたら、水を加えて更に混ぜる。 (2) 大きめ(上までき っちり入れないため)の保存容器に移し、ふたを少しゆるめて、常温で熟成させ る。 麹と水が分離していたら、全体が均一になるよう、よく混ぜる(一日一回 は必ず混ぜる)。 (3) 暑い時期で一週間。 麹がふっくらして柔らかいお粥状 になり、甘く濃厚な香りがして、粒に芯がなくなっていれば完成。 冷蔵に保 存、半年は持つ。 雑菌を入れないよう注意。

 さっそく200 gの米麹で「塩麹」を試作、一週間経ったので、隔週ぐらいに 来る千葉の八百屋さんの「瓜」を漬けてみると、3時間ほどで、けっこうな味 になり、大喜びした。 すると朝日新聞に、最近人気の発酵調味料「塩麹」、「発 酵食品で暑さに対抗」「旬の野菜、麹で味付け」の記事が出ているではないか。 発酵食品は、体力をつけたいときにぴったりの食材で、暑さの厳しい夏にもお すすめともあった。

 それ以来、わが家の食卓には、しばしば「塩麹」による食べ物が登場するよ うになった。