英連合王国のサッカー統一チーム2012/08/18 01:33

 ロンドン・オリンピックでは、初戦にスペインを破った男子サッカーと、金 メダルをめざしたなでしこジャパンの試合を、深夜、早朝に、見ることになっ た。 ブログの発信時間を見て頂くと、試合開始前やハーフタイムの時間に一 致しているものがあるはずだ。

 ちょうど、BSプレミアムで野村佑香(女優だそうだ、いい旅をさせてもら ったものだ)の「ぐるっとイギリス3,500km」という番組を再放送していた。  前編の「王国つなぐ貴族の心」の途中から見始めて、後編「連合王国の悲しみ と希望」は全部見た。 前編はロンドンから、運河をたどってナロウボートで 北へ進み、スコットランドのエディンバラ、アバディーン、キャプテン・クッ クのウィットビーを経て、海路シェトランド諸島に至る。 後編は、ウィスキ ーのアイラ島から、北アイルランドのベルファストを経て、ウェールズのリバ プールへ、鉄道でコンウィへ行き古城を見、400頭の羊を飼いウェールズ語と 音楽を愛する家に滞在、コンウィから再びナロウボートで長旅の終点カーディ フに至る。 カーディフのミレニアム・スタジアムでは、ロンドンオリンピッ クのサッカーの試合があるというので、準備が進んでいた。

 日本テレビの「ズームイン・サタデー」(7/21)で、オリンピック重量挙げの 八木かなえ選手(金沢学院大学)が、日本三名園を聞かれ、兼六園を答えたの はよかったが、あとも「エン」がつくというヒントに、「叙々苑」と言った時は、 まだ笑っていた。 しかし、ヨーロッパの地図を見せられた長嶋一茂が、イギ リスの位置を指し示せなかったのには、驚愕した。 コメンテーター長嶋一茂、 「百日の説法屁一つ」。 イギリスが、イングランド、ウェールズ、スコットラ ンド、北アイルランドの四つの地域からなる立憲連合王国で、正式には「グレ ートブリテンおよび北アイルランド連合王国」というぐらいのことは、私でも 知っていた。 しかし「ぐるっとイギリス3,500km」を見て、イングランドに 対して、それぞれの地域が自らの伝統と文化に強い愛着と誇りを持ち、抜き難 い独立心を持っていることを、改めて感じたのだった。

 2012年のオリンピックの開催地として、ロンドンが決定したことにより、イ ギリスはホスト国としてサッカー競技にチームを送る権利を得た。 イギリス のオリンピック・サッカー競技参加は、1960年のローマ大会以来52年ぶりの ことだった。 イギリス統一チームをつくるのが困難だったからである。 今 回もいろいろな曲折があり、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北 アイルランドの4サッカー協会は、イングランド人選手のみからなるチームが イギリス代表として参加することで合意する。 イギリスオリンピック委員会 は、この措置は潜在的に差別的であると異議を申し立てた。 最終的な統一チ ームは、イングランドとウェールズの選手のみからなり、それぞれ13名と5 名が選ばれた(女子は、イングランドから16名、スコットランドから2名が 選ばれた。)