「海開」と「月見草」の句会2018/07/15 07:54

 12日は暑い日だったが、渋谷句会があった。 兼題は「海開」と「月見草」、 私は次の七句を出した。

着たままの子も走り込む海開

海開居職の身さへ揺るがされ

子供らの唇真つ青海開

紙吹雪波間に消えて海開

砂山に潮の香りと月見草

月見草サナトリウムは静かなり

咲く音を聴く言ふ人と月見草

 わが選句したのは、次の七句。

海の家減りて二軒や海開         英

切幣(きりぬさ)を散らす浜風海開    裕子

土地の児ははや真黒なり海開       盛夫

昏れなずむ紫紺の浅間山(あさま)月見草 なな

高原の音楽ホール月見草         なな

月見草開くまでねと肩を寄せ       明雀

月見草咲く校庭の映写会         盛夫

 私の結果は、<着たままの子も走り込む海開>を正紀さん、<子供らの唇真 つ青海開>を真智子さん、<紙吹雪波間に消えて海開>を正紀さん、<月見草 サナトリウムは静かなり>を英主宰と孝治さんと真智子さんが採ってくれた。  主宰選1句、互選5票の計6票と、まずまずであった。

 <月見草サナトリウムは静かなり>の主宰選評…なるほど、堀辰雄の頃のサ ナトリウム、基本的には静か。 今なら、ホスピスか。 富士見など高原のサ ナトリウム、周辺の農家などの住民とは少し違う人種が入院している。

  私は「切幣(きりぬさ)」という言葉を知らなかった。 それで「紙吹雪」で つくったのだった。 『広辞苑』の「きりぬさ【切麻・切幣】」を見たら、「麻 または紙を細かに切って米とかきまぜ。神前にまきちらすもの。こぬさ。」とあ った。 句会は、何かと勉強になる。