「落語」ムダを許容するゆとり2006/01/16 07:07

 金原亭駒ん奈こと荻野アンナさんの「ムダ口のススメ」第4回(12月29日) は「ラクゴ者への道」、師匠の十一代目金原亭馬生が登場、小噺「夕立屋」をや った。 落語と小説の違い、小説が細かく描写することを、落語では一言でい う。 以下は、馬生の解説。 落語は、情報を少なくして、聞き手に想像させ るのがポイント。(俳句に通ずる←馬場)  落語の構成要素は、(1)地の部分(説 明)「夏の小噺を申し上げます」 (2)会話(例・八つぁんとご隠居) (3)独り言(状 況や経過の説明)「いゃー暑いなあ、こういう時は一雨欲しいなあ」  「しぐさ」も“そばのすすりかた教室”で説明。 きめこまかくやる。 も り、とろろそば、きしめん、をすすり分けた。

 落語からはムダと、ムダでない部分の違いが学べる。(落語では、それが逆転 しちゃっている)  馬生は落語から学ぶべきものとして、 (1)日本語の特長の 上に落語が成り立っている。 年齢、性別、職業によって言葉を使い分ける。  目上、目下。 落語の世界には、相手の立場を考えた言葉遣い(敬語)が息づい ている。 (2)遊び心。 ムダ口。日常生活を言葉で楽しんでいる。

 ムダを許容するゆとりが、新しい良いものを生み出す。 言葉が入れ代わる こともある。 言葉がダイナミックに動いていくように、硬化しないように、 することが大事。