「蕪」と「ちゃんちゃんこ」の句会2017/12/30 06:34

 12月14日は、『夏潮』渋谷句会だった。 主宰がご病気で入院されたため欠 席、後選(あとせん)を頂くことになった。 兼題は「蕪(かぶら)」と「ちゃ んちゃんこ」、私はつぎの七句を出した。

極月の気の急く夜に蕪汁

京に来て千枚漬を矢張り買ふ

つるつるに艶めく蕪つい買つて

ちゃんちゃんこ明治の刀自の背筋かな

ちゃんちゃんこ祖母はハモニカ買つてくれ

天井をねずみが走るちゃんちゃんこ

ちゃんちゃんこめんこ駆けっこ鬼ごっこ

 私が選句したのは、つぎの七句。

山の水ひきて蕪を洗ひをる        盛夫

老い知らぬ祖母の手捌き蕪鮨       真智子

葉を添へて蕪の浅漬けお茶請けに     真智子

莨の火こぼせし穴やちゃんちゃんこ    さえ

ちゃんちゃんこ来て釣堀の客一人     盛夫

ちゃんちゃんこ働き者の手と言はれ    裕子

ちゃんちゃんこ泣いていたのにもう笑顔  庸夫

 私の結果は、<ちゃんちゃんこめんこ駆けっこ鬼ごっこ>を庸夫さん、正紀 さん、ななさん、真智子さんが、<天井をねずみが走るちゃんちゃんこ>を裕 子さんが採ってくれて、互選5票だった。 主宰の後選にはなく、トホホの歳 末となった。