中川眞弥先生と巣鴨の「ちはら町並み美術館」2020/02/15 07:11

 文中、N先生とあるのは、2015年7月に亡くなった中川眞弥先生である。  中川眞弥先生については、下記でも触れていた。 なお、『三田評論』1月号長 谷山彰塾長と『ノーサイド・ゲーム』の福澤克雄TBSディレクターの新春対談 に、福澤さんの幼稚舎時代、担任の中川真弥先生に叱られた話が出て来た。

中川眞弥先生を悼んで<小人閑居日記 2016.2.6.>

中川眞弥さんの「『文字之教』を読む」[昔、書いた福沢181]<小人閑居日記 2019.12.25.>

中川眞弥さんの「福澤諭吉の年少者向け著訳」[昔、書いた福沢200]<小人閑居日記 2020.1.23.>

      巣鴨の「ちはら町並み美術館」<小人閑居日記 2005.4.27.>

 嬉しい便りがあった。 昨年3月の「等々力短信」で紹介した巣鴨の「ちは ら町並み美術館」を、N先生が38人の女子学生を引率して訪れてくださった という。 館長夫人からの葉書には「当館では珍しく若くてピチピチしたお嬢 様方で、学生時代を大変懐かしく思い出しました」とあった。

 慶應幼稚舎の舎長をなさったN先生は、ある保育の専門学校で教えておられ る。 「日本の文化を知る体験学習」で、いろいろなところへ学生を見学に連 れて行って欲しいというのが学校の希望なのだそうだ。 その日は“とげぬき 地蔵”へ行き、「ちはら町並み美術館」に寄ったらしい。 雑司ヶ谷の鬼子母神 にも行き、これから上野国立博物館の法隆寺宝物館、江戸東京博物館、浅草仲 見世と浅草寺、深川不動堂と江戸資料館、下町風俗資料館、王子の飛鳥山博物 館などの見学を予定しているという。

 おもしろそうな授業だ。 手元に『TOKYO博物館ブラリブラリ』本山賢司 著、1997年、山と渓谷社という本がある。 大きいのから、小さいのまで、け っこう無料というのもあって、実にいろいろな施設があるものだと感心する。  東京にはいくらでも対象がありそうだ。 日本文化というと、歌舞伎教室とか (ひと幕の立見も)、寄席とかもあるけれど、お金がかかるかな。 国立劇場に は、資料展示室がある。 そういえば学生時代、館長夫人と一緒だった文化地 理研究会というクラブで、毎月東京のお祭りや縁日などの行事を見て歩いたこ とがあった。