渋谷・明治通り、並木橋までの並木「陽光桜」2023/03/22 07:02

 4、5日前のテレビのニュースで渋谷・明治通りの「陽光桜」が咲き始めたというのをやっていた。 毎月、『夏潮』渋谷句会で、渋谷駅から並木橋の渋谷区の施設リフレッシュ氷川の会場まで往復する道の並木である。 色の濃い桜が咲いているのを見たことがあって、きれいだとは思っていたが、「陽光桜」だとは知らなかった。

 「陽光桜」については、一昨年ジョルジオ・アルマーニ銀座タワーのエントランスに飾ってあるのを見て、アルマーニ銀座タワーの陽光桜<小人閑居日記 2021.3.19.>を書き、写真も出していた。 そして、こう書いていた。

 陽光桜、知らなかったが、愛媛県の高岡正明という人が、アマギヨシノとカンヒザクラを交雑させてつくった栽培品種だそうだ。 高岡正明さんは、第二次大戦中、青年学校農業科の先生で、「お国のために戦って来い、そしてまたこの桜の木の下で会おう」と教え子たちを送り出したが、その多くが帰って来なかった。 そして戦死した教え子たちの冥福と平和とを祈って、各地に桜を贈ることを思い立ち、環境適応能力の強いサクラをつくろうと、25年間の試行錯誤の後に、寒さに強い日本のソメイヨシノ(染井吉野)に由来を持つアマギヨシノ(天城吉野)と、台湾もしくは日本の暑さに強いカンヒザクラ(寒緋桜)を交雑させてヨウコウ(陽光)を誕生させた。 樹形は広卵状で、ソメイヨシノより早く咲き、花は一重で大輪、鮮やかなピンク色が特徴。

 2015年には、高岡正明さんがヨウコウを誕生させた物語を描いた、高橋玄監督・脚本、笹野高史(『釣りバカ日誌』の運転手)主演の映画『陽光桜―YOKO THE CHERRY BLOSSOM』が公開された。 シンガーソングライターの茜沢ユメルはこの誕生秘話を後世に伝えるため、2013年に「Stay~さくらの花のように」「夢桜~あなたの希望になる~」を、2018年に「風になって花と踊ろう」「さくら」「陽光桜~あの時の教え子たちへ」をリリースし、2017年には茜沢が初監督を務めたインディーズ作品『陽光の木の下で』が、豊洲の新人監督映画祭で上映されたという。 どちらも、まったく知らなかった。

 ネットを「渋谷明治通り 陽光桜」で検索したら、下記「くまぽのブログ」に2021年の写真があった。 https://ameblo.jp/kumapo01/entry-12661807315.html