豪華本『絵画で旅する 日本の町並み』の誕生2007/05/09 07:07

『絵画で旅する 日本の町並み』セット、絵は「吹屋」岡山県成羽町

 「ちはら町並み美術館」が開館して二年目の一昨年の秋、一人の若い編集者 が通りがかりに美術館に立ち寄った。 千原昭彦さんの絵をみて感激した彼は、 上司を伴って再び来館、千原さんの画集の出版企画書を、鏑木清方や菱田春草 などの著名な画家の企画書に混ぜて、需要調査のアンケートを取りたいという 申し出をした。 千原さんは実感として、まったく望みはないだろうと思った が、承諾だけはして、すっかり諦めていたという。

 その若い編集者は、通信教育の(株)ユーキャン、出版音楽映像事業本部・ 日本美術教育センターの社員だった。 その年の暮、40歳以上4万人のユーキ ャン会員にアンケートを発送した結果、ご本人の予想を裏切り、何と千原さん の画集希望者が最も多く、出版が可能ということになった。 それからの一年、 千原さんは全都道府県を含む作品200点の解説文や巻頭エッセイの執筆、絵の 描き直しや追加したい町並みの絵の作成に追われ、その上この出版事業には十 数名のスタッフも携わることになったので、千原さんは建設会社の現役時代と 変らないほどの多忙な日々を過すことになった。 もし、7,8年先だったら、 果たしてこれだけの作業をこなせたかどうか、まったく自信がない、体力が残 っているうちに出来て、本当によかったという実感を、千原さんはもらしてい る。

 千原昭彦さんが「一世一代の大画集」という豪華本『絵画で旅する 日本の町 並み』東日本篇、西日本篇の二巻、ビジュアルな解説書『町並みガイドブック 描 かれた風景を訪ねて』と『見方・描き方・歩き方 日本の町並みを愉しむ』は、 こうして出版されたのである。