小川糸さんの『ライオンのおやつ』2021/08/10 06:58

 BSプレミアムのドラマ『ライオンのおやつ』「人生が愛しくなる美しい島のホスピスの物語」(全8話)を6話まで見た。 小川糸さんの原作、本田隆明脚本、岡田恵和脚本監修だ。 家内の読んだ原作本があったので、それも読んだ。 小川糸さんの本は、2010年に『食堂かたつむり』の映画を観て読み、2016年には『ツバキ文具店』を読んだが、これはNHKが多部未華子でドラマにしたのは見なかった。 それについては、当日記にいろいろ書いていた。 あらためて読むと、あれこれを思い出す。

「昭和11年創業、酒学校」が発端<小人閑居日記 2010.2.12.>
「友達の友達は女優さん」<小人閑居日記 2010.2.13.>
映画『食堂かたつむり』<小人閑居日記 2010.2.14.>
小川糸著『食堂かたつむり』を読む<小人閑居日記 2010.2.15.>
「龍天門」の平日ランチと「キャベツ卵」<小人閑居日記 2010.2.16.>
鎌倉『ツバキ文具店』実は代々の代書屋<小人閑居日記 2016.6.13.>
代書屋の手紙の工夫が織りなす物語<小人閑居日記 2016.6.14.>
鎌倉案内としての『ツバキ文具店』<小人閑居日記 2016.6.15.>

そこで『ライオンのおやつ』、33歳(ドラマ)の海野雫(うみの しずく)は、クリスマスの日に船で島に到着して、代表のマドンナに迎えられ、ホスピス「ライオンの家」に入った。 5年前に発症した癌はステージIV、担当医は余命を梅が咲き、桜が花開く前と見立てた。 病気が見つかる少し前、最後に会った、父(実は叔父)には、アパートを解約したことも、「ライオンの家」に入ることも知らせていなかった。

レモン畑(原作)の向こうに、どこまでも海が広がっている、高級ホテルのような設備のすばらしい部屋だった。 紹介された食事担当は「かの姉妹」、笑わないのか、あちら様と一字違いなのに、うちらおばあさんやし、おっぱいも、ぺっしゃんこやしなぁ、と。 狩野、姉シマ、妹舞で「かの姉妹」、姉は主にご飯、妹はおやつの主導権を握っている。

おやつの間、今風に言えばサロン・ド・テで、毎日曜日午後3時から「おやつの時間」がある。 ゲスト(入院している患者)がもう一度食べたい思い出のおやつを、ボックスにリクエストしておくと、厳正な抽選、くじ引きで決められる。 お茶会当日に、マドンナがそれを読み上げるまで、だれの希望かは秘密にされる。 おやつは心の栄養、人生のご褒美だ。

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