巨人ジャイアンツの9月失速2021/10/02 07:08

 9月1日のヤクルト戦を終ったところで、巨人ジャイアンツは1位(52勝、37敗、13引分)だった。 2位阪神(56勝、42敗、3引分)と0・5ゲーム、3位ヤクルト(47勝、37敗、12引分)とは2・5ゲーム差だった。 ところが、その後の巨人は全く冴えなかった。 阪神とは、1勝4敗2引分、ヤクルトとの1敗1引分、広島には3勝1敗だったものの、DeNAには1勝3敗1引分、中日には5敗3引分、計4勝15敗4引分(貯金マイナス11)だった。

 その間、ヤクルトは13勝7敗4引分(貯金6)、阪神も9勝9敗4引分。 9月30日現在、1位はヤクルト(60勝、44敗、16引分)で、2位阪神(65勝、51敗、7引分)と1ゲーム差、3位の巨人(57勝、51敗、17引分)とは5ゲーム差となった。 阪神に引分の後、連敗した9月26日には、自力優勝の可能性が消えてしまった。

 巨人ジャイアンツの9月失速を考える時、「わっしょいベースボール」の驕りのほかにも、いろいろ原因があったように思われる。 まず先発投手陣の不振、戸郷、高橋優貴、メルセデス各5回、菅野、山口各4回の23回中、勝ったのは菅野2勝、戸郷1勝(戸郷先発でデラロサの1勝)、高橋1勝だけ、負けたのは山口4敗、高橋3敗、菅野2敗、メルセデス2敗、戸郷1敗、ビエイラ1敗(高橋先発)、中川1敗(戸郷先発)、引分はメルセデス3回、戸郷1回だった。 32試合連続無失点で記録が止まってからのビエイラの不調もあったけれど、セーブ局面になる試合も少なかったから、さして影響がなかったかも知れない。

 打撃陣では丸の不調が大きかったが、私がチームに心理的な原因として大きく影響したと思うのは、中田翔選手の移籍と、ハインマンの加入である。 中田翔は、前日に日本ハムから無償トレードで移籍し、出場停止処分も解除され、8月21日にDeNA戦に代打で出場四球、翌日は5番一塁手で先発し、今永投手から初安打となる2点本塁打を放った。 しかし、その後はヒットが出ず、打率は1割台と低迷し、9月11日登録抹消され、二軍では打って、21日には一軍に戻った。  中田が登録抹消された9月11日、ハインマンが出場選手登録された。 大リーグで活躍して28歳と若いが、まだ芳しい働きはしていない。

 中田翔とハインマンが出場すれば、当然、外野のポストを争っている若手や、ウィーラーや中島の出番が減る。 前半、大活躍してジャイアンツを盛り上げたウィーラーがベンチで浮かない顔をしているのを見るのは、悲しい。