志ん輔の「反魂香」のマクラ2011/10/04 05:18

 「反魂香」、わが落語ファイルには、志ん朝がこの会で演じたリストに題名が あるのと、2003年8月27日の第422回に、真打直前の古今亭菊之丞が手堅く 演って、昇進もうなずける、とあるだけだった。 題名を聞く割には、演じら れていない噺なのだ。

 志ん輔でも、国立劇場は緊張するといい(志ん朝の演目だったせいもあるの か)、トイレットの話になった。 国立のはばかりは、高いという。 そんなに 高くすることはないというほどで、実は無礼だ。 つま先立ちになる、ヨーロ ピアン・タイプのバイクのような格好でやる。 「白鳥の湖」を踊っているよ うな格好。 夜中に何度か、トイレに起きる。 昔は、敵が壊れるように、ほ しばしり出たものだが、最近は、飛沫(しぶき)も立たない。 夜中の2時半に 起き、また起きると3時半だったりすると、がっかりする。 いやな夢も多い。  一昨日は、落語会の夢を見た。 会場がざわついている。 落語会に反対する 一派がいる。 それがオバサンたったの五人なんだけれど、会が始められない。  志ん輔が出て行って、説得しようとするのだが、こんな会は反対だと言う。 人 間関係なんじゃないですか、と聞くと、やはり、主催の女が嫌いだと言う。 お 前は何だというから、落語家だというと、落語なんかやりやがって、と。 ぐ っと抑えて、さらに話を聞くと、去年まで、ウチはクラシックやっていたんだ、 と言う。 知らないよ。 それで寝たら、また夢を見た。 また同じオバサン が出て来て、さっき言い忘れたことがある、と。

 また、あの坊主、始めやがったよ、と志ん輔は「反魂香」に入った。

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