人形町界隈で、食べるもの ― 2025/04/12 07:07
人形町界隈での、食べるものの話をしたい。 落語の会の土産には、酒悦でセロリの浅漬けや元祖福神漬、重盛永信堂で人形焼とゼイタク煎餅を買って帰った。 最初の日には、志乃多寿司總本店で、折詰を手に入れて、会場で食べたのだが、少し待たされる間に調整してくれるので、めっぽう美味しかった。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションの「南桂子展 小さな雲」へ行った時は、家内と芳味亭(ほうみてい)でランチをした。 芳味亭は、小松川で工場をやっていた頃、取引先で通夜か何かあった後に、兄が連れて行ってくれた。 「ビーフスチュー」「カニクリームコロッケ」が売りの、昔ながらの洋食屋さんである。 きちんと、心を込めて作っているという感じがいい。 横浜のホテルニューグランドで修業した初代の重晴さんが昭和8(1933)年に開店したそうで、修業時代に師のサリー・ワイスに教わった「お客様の喜ぶものを作りなさい」をモットーに、庶民の憧れだった洋食を、日常の生活のなかでも気軽に食べてもらいたいと、始めた店だという。
実は昨年の11月5日、昔亡兄と行った芳味亭へ、それこそ数十年ぶりに行ってみようと家内と出かけたのだが、たまたま振替休日の翌日の火曜日で休みだった。 しかたなく、前の「双葉」という豆腐屋さんがやっている豆腐料理の店へ行った。 ここは以前、慶應義塾の白石孝名誉教授が、自由が丘のご自宅でサロンを開き、近所の人に話をなさる会があって、私も参加させてもらっていたのだが、先生ご出身の堀留界隈を案内して下さる機会があり、先生に連れて行ってもらったことがあったのだ。 「双葉スペシャル」「冷奴定食」「肉豆腐定食」「揚げ出し豆腐定食」など、気楽で安くて庶民的、近所のサラリーマンが大勢昼飯に来て、おばさんが一人忙しく立ち働いていた。 その日は、たまたま一の酉で、松島神社の酉の市に行ったり、パワースポットと人が集まっている小網神社に行ったりし、鳥忠で焼き鳥を買って帰ってきた。
芳味亭は2月5日にリベンジし、店がきれいになっていて、サービスも快適なのを確認した。 私は「ビーフスチュー・ハンバーグ」、家内は「ミックスフライ」、けっこうな味で満足した。 それで、「南桂子展 小さな雲」の日にも、花より団子、再度行ったのだった。
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