読んでみたい本2008/01/21 07:50

 13日放送のBS2「週刊ブックレビュー」780号は、読んでみたい本をたくさ ん紹介していた。 書評ゲストは『きいろいゾウ』を読んで4回(2007.1.21 ~24)も書いたことのある西加奈子さん(初めて見た)、向井千秋さんの夫君 で慶應義塾大学医学部准教授の向井万起男さん、直木賞作家の西木正明さん。 

西加奈子さんのおすすめは、○お勝手探検隊編『ずらり料理上手の台所』(マ ガジンハウス)。○ジョン・アーヴィング『また会う日まで』上・下(新潮社)。 ○チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『アメリカにいる、きみ』(河出書房新 社)…ナイジェリアで医学を学び渡米した作者の、祖国とアメリカに生きる同 胞を描いた短篇集、確固たる小説。抑えた表現力(ビアフラの悲劇も)、きれい な言葉を紡ぎ、静かなトーンで、日常をきっちりと描く。

メジャーリーグにくわしい向井万起男さんの推薦では、○マイケル・ルイス 『マネー・ボール』(ランダムハウス講談社文庫)…お金を使わずデータを集め て分析、いい選手を選んで戦うオークランド・アスレチックスGMビリー・ビ ーンを描く。人間の能力とは何かを問いかける。○アンドリュー・ゴードン『日 本人が知らない松坂メジャー革命』(朝日新書)…ハーバード大学教授(日本史・ 夫人は日本人)・元ライシャワー研究所所長で、レッドソックス・ファンの筆者 が、松坂の一年に密着。アメリカ人の視点で日米の野球文化の違いを比較して いる。アメリカ野球のここまでやるかの地元密着度、選手の活躍には拍手を惜 しまない、スポーツに対する尊敬、松坂が負け日本で松坂熱が冷めたのをボス トンの人達は怒る。(西木→)学問の傍ら、よくデータ集めた執念。日本にいる ときは分からなかった、勝った時、負けた時、きちんとそれに向き合う松坂の ストイックな部分に、気づかせられた。

西木正明さんのおすすめでは、○谷村志穂『黒髪』(講談社)…太平洋戦争下、 奉公先のロシア人家庭で禁断の愛に生きた主人公、作者の気迫がすごい渾身の ラブ・ロマンス、叙事詩、時代の匂い。○ケリー・テイラー=ルイス『シャク ルトンに消された男たち 南極横断隊の悲劇』(文藝春秋)…一人の犠牲者も出 さなかったという美談の陰に消された10人の、任務を遂行したサポート隊。その裏には戦争があり、第一次大戦という時代に消された。

読みたい本は多いのだが、最近、なかなか計が行かなくなった。 こうして 書いておけば、手に取る機会があるかもしれない。