いただいた賀状から2012/01/04 04:14

 頂いた年賀状で楽しかったもの、嬉しかったものが、いくつもあった。 俳句の会の先輩で、いつも垂涎の上手な句をおつくりになるSさん。 昔「轟 先生」という漫画があったが、ああいうスタイルの漫画で、二人の老人が梅の 花を見ながら、俳句を詠んでいる。 一人はゴマ塩頭で着物に下駄履き、禿げ たもう一人はセーターで縁台に腰かけている。 二人とも、襟巻をしている。  題は「考へず故にわれ在り」之巻。 縁台「それにしても俺達の俳句 上達しね えなァ…」 着物「そりやそうヨ 頭使わねえもん」

 お孫さんの写真というのは、定番の一つだ。 高校同級生のО君、「4月から 第3の人生をスタートさせます」とあり、御夫妻がサングラスで、どこか南洋 の動物園で撮ったらしい写真である。 ニコヤカな御夫妻が、お孫さんのよう に真中に挟み、肩を抱き、前にも手をまわしている、オレンジ色のセーターを 着て、こっちを向いているのは、ゴリラの子供…。 そのスリーショットが、 何とも笑っちゃうのだった

 昨年2月の等々力短信「ある小さなスズメの生涯」に、「あるメジロの物語」 <小人閑居日記 2011. 3.13.>を寄せてくれた大学同級のU君は、例のハガキ の表裏に小さな字でびっしり、12月の等々力短信「生活の中のデザイン」の感 想を書いてくれた。 あの短信から、これほどのことを考えてくれたとは…、 短信子冥利に尽きる。 以下に引く。

 「生活と身体で測る」何とも温もりのある言葉です。 日本人の伝統を引き 継ぎ営々と培ってきた生活の実体験から生まれたもの、素朴な暮しの中で「ま あ、この辺りかな」と体で感じ取った数値が見事なまでに75ミリに結実した。  話は飛躍しますが、生活と身体で測る素朴な匂いのするほど良い節度が戦後67 年、世界に冠たる1,400兆円の資産を造り出したのでしょう。 しかし国の借 金は1,000兆円にもなり、昨今の為政者は1,400兆円まではまだ大丈夫と言っ ております。 他人の財産を狙って、借金をする、これが国の舵取りを任され た政治家のすることでしょうか。 400万の収入で900万の生活をする。 500 万の借金が積み上る。 一般市民や企業は恐ろしくてこんなことはしません。  「生活と身体で測り」収入の範囲内で暮すでしょうし、且、将来の不安に備え て貯金もするでしょう。(…途中、日本が破産し、食料の輸入が出来なくなり、 戦後と同じに飢えて買い出しに行く光景、国会総取り替え論など、長く略す…) 

私は毎朝近くの河原まで歩き深呼吸をします。 午後から近くのプールで泳 ぎます。 歯も良く磨きます。 病気になる前に、健康な体作りに努めます。  地方の自治体で公民館に運動器具を用意して老人の筋力を鍛えた処、医療費が 減少したそうです。 生活の中で身体で測りながら、日本再生を目指しましょ う。