鈴々舎風車改メ柳家三語楼の「植木屋娘」前半 ― 2014/07/27 06:09
鈴々舎馬風の弟子で風車だったが、現六代目小さんの前名柳家三語楼を継い だ。 出て来る途中で、歌丸式に立ったまま一礼する。 薄紫に白い模様が点々 とある派手な着物、襦袢の衿は薄緑色、頭はつるつるだ。 上方ネタなのでか、 大阪は日本じゃないような不思議な感覚がある、と始める。 京都を過ぎると 日本じゃなくなって、尼崎あたりで日本に戻る。 大阪で、バン!とピストル を撃つ真似をすると、300人の内、30人は撃たれた格好をする。 藪伊豆総本 店で会をやらせてもらっているが、東京には、そういう人はほとんどいない。 小岩の湯宴ランドだといる。 落語研究会は上品なので、いないでしょう、バ ン!
「植木屋娘」は、2011年2月24日の第512回で歌武蔵が演ったのを、3月 5日6日の二回に書いていた。 歌武蔵は桂南なんに習い、三語楼は桂九雀に 教わったが、歌武蔵が自身の口演したCDをくれたという。
植木屋が無筆で書き出し(請求書)を旦那寺の和尚に頼んでいるが、和尚が 忙しくて、代りに居候の伝吉に書かせようという。 伝吉は、五百石の歴歴の 跡目を継ぐ身だ。 帳面を見ると、字がない。 //と・・・で、二百三十文、 ●が一両、○が一貫、△が一分、お得意さんの名は、頭の中に入っている。 伝 吉はたちまち、百本の書き出しを書く。 便利に通って来るようになる。
娘のお光は18、植木屋は伝吉を養子にとって、自分たちは隠居しようと考え る。 女房が肝心のお光の気持はと聞けば、真っ赤になって、畳にのの字を書 いた。 植木屋はお寺に行き、和尚に聟に下さい、と。 いや、それはいかん、 ワシとお光さんでは、年が違い過ぎる。 伝吉さん、で。 いずれ五百石の家 督を相続する身だ、駄目だ。 和尚さんも、死んだ者ばかり扱っていないで、 たまには生きている者の世話をしてもいいでしょう。 駄目なものは駄目だ。 もう頼みませんよ。 くやしいな、いい手はないか。
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