関口知宏と見る中国人の生活実態2007/10/16 07:05

 総集編のようなもので、NHKの「関口知宏の中国鉄道大紀行~最長片道ル ート36,000kmをゆく~」を見たら、中国の人たちの生活の実態が垣間見られ て、なかなかいい。 日本一周の旅行も、この中国篇も、やっていたのは知っ ていたが、見ていなかった。 私が見たのは9月30日放送分の再放送、河北 省承徳の下板城にある世界遺産の避暑山荘からの生中継で、9月23日の五台山 から、山西省大同の雲崗石窟や、内モンゴル自治区の平原を経て、9月27日に 下板城に近い三十家に到着するまでの旅だった。 

万里の長城が見える北京の近く、昌平からの列車内には、学校の寮に帰る高 校生たちが乗っていて、寮から外出して食事やネット・カフェに行きたいと 話す。 女の子はインターネットでアメリカのサスペンス映画を見るのが好き、 マイケルのファンだ、という。 それでいて、仲秋の名月を大事にし、月餅を 食べている。 山西省大同の世界遺産・雲崗石窟のあたりは、大きな石炭の産 地、国内と輸出の需要の爆発に、道路は石炭を運ぶダンプで大渋滞しており、 道でない川の中を先を急ぐダンプが走っていた。 その影響を受けて、雲崗石 窟の石仏は、石炭の粉塵をかぶって黒ずんでいるのだった。 沙城の馬乳子(マ ナエツ)という高級品種のブドウを栽培する農家の若夫婦は、映画スターのよ うな恰好をして撮影した結婚写真のポスターやアルバムを見せてくれる。 そ ういうものがあるとは聞いていたが、その派手さにはびっくりした。

登場する人たちが皆、素朴で、実にフレンドリーで、親切なところが、とて もいい。