ウェブで読む福沢の出版事業、時事新報、交詢社2008/03/11 07:44

 福沢諭吉やその事業である出版活動、時事新報、交詢社に関心や興味のある 方におすすめの、ウェブでしか読めない若い研究者たちによる連載を紹介して おこう。 それは下記の慶應義塾大学出版会のホームページから読める。

http://www.keio-up.co.jp/kup/webonly/ko.html

 (1)「福沢諭吉の出版事業 福沢屋諭吉~慶應義塾大学出版会のルーツを探 る~」著者:日朝秀宣(日本女子大学付属高等学校教諭・1967年生れ)

 福沢の言論・出版活動の中から生まれた「福沢屋諭吉」を、その誕生から、 営業活動、編集活動、『学問のすゝめ』の刊行から慶應義塾出版局の創設と進み、 2月の第24回までの最近6回分は、その出版局の活動を描いている。

 (2)「時事新報史」著者:都倉武之(武蔵野学院大学講師・1979年生れ)

 『時事新報』の創刊とその事情、官民調和論、『時事新報』論説をめぐって、 中上川彦次郎社長の時代、水戸出身記者の入社、朝鮮問題、社屋の銀座移転、 2月の第21回中上川社長の退社まで、進んでいる。

 (3)「近代日本の中の交詢社」著者:住田孝太郎(首都大学東京大学院社会科 学研究科政治学専攻博士課程・1973年生れ)

 自発的結社の原点、「知識交換世務諮詢」、近代社会の自覚的形成、草創期の交 詢社が近代日本に果そうとした役割に関心を寄せて、第8回まで連載が進んで いる。