『魯山人のかまど』初夏編、星岡茶寮、京丹波和知川の鮎2026/04/22 07:01

 「♪ラメちゃんたらギッチョンチョンでパイのパイのパイ、パリコットバナナで フライ フライ フライ」、エノケンの「東京節」の音楽がタイトルに軽快に流れて、NHKのドラマ『魯山人のかまど』第1話、初夏編は始まる。 音楽は、朝ドラ『あまちゃん』の大友良英。

 星岡茶寮(ほしがおかさりょう)で北大路魯山人(藤竜也)が、居並ぶ客たちの目の前でフグを捌く。 フグの洗膾(あらい)を供して言う、「フグは食いたし命は惜しし、世間のあらゆる毒を喰らうてここまで来られた皆様でしょうが、死なない程度に召し上がって下さい。毒を食わば皿までと言いますが、私の作りました赤絵の皿までは食べられません。どうぞ、ごゆっくり。」 即座に下がる魯山人に、「よっ、北大路魯山人!」「さすが、星岡茶寮!」と、声がかかる。 そして、引っ込む廊下で怒り出し、料理人の一人に「お前、馘や! 出てけ!」と。

 戦後の混乱が収まった頃、北鎌倉の自邸に引っ込んで作陶をしている魯山人のところへ、雑誌『婦人の暮し』の編集長に連れられ、記者の田ノ上ヨネ子(古川琴音)がやってくる。 魯山人の語る半生を口述筆記するためだが、怒りっぽい魯山人のことだから、ヨネ子で五人目になる。 ヘイコラと恐縮する編集長の横で、ヨネ子は出された茶を美味しく飲み、赤い花の茶碗をこねくり回している。 魯山人が、「何を見ている?」 「美しくて見入っていました、白の中の牡丹が、まるでここにあるようで。」 「あんた、正直でよい。その湯呑、持って帰れ。吉田茂首相のところで料理をつくるから、手伝いに来なさい。あんた、京都が好きか? ほな、行っといで。」

 ヨネ子は一人、京都の山の中へ。 釣りの仕度をした男が、川へ連れて行き、「あんた、先生から何も聞いて来なかったのか?」 「先生は、藻を食べて来いと。」 「先生は、京丹波の和知川の鮎は日本一だと言って、昔は毎日星岡茶寮に生きた鮎を千匹運んだ。」と、川の藻をちぎって渡す。 藻を食べたヨネ子は、「ほのかな香りがします。」 「この香りの藻をぎょうさん食べて鮎は高貴な香りになる、先生は「西洋のメロン」の香りだと。」 鮎を釣って桶に入れ、「わしとあんたで大磯の吉田邸まで、トラックで運ぶ、チャプチャプ揺らして。何度も水を替え、わしが運転するから、あんたがトラックの上でチャプチャプやったままで。きばってや!」

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