どうも「落語ブーム」らしい2005/07/30 09:16

柳家喜多八の「将棋の殿様」、いつものやる気のなさそうな出だったが、殿様 や田中三太夫は元気がよかった。 「落語ブーム」だというが、最近のはガキ の遊びが多すぎて、寄席の風情がない。 メッキはすぐに剥がれるだろう。(同 感) 寄席は大人の数少ない遊びで、情緒がある。 定連券など買って、しつこ く来ている人がいる。 よっぽど友達がいないんだろう、と。 近習を相手に 将棋を指し、「余は二十五万石の大名である」「当分その駒を動かしてはならん」 「金銀、取り片づけよ」と勝手しほうだい、鉄扇を賭けて近習のこんにゃく頭、 石頭をこぶだらけ、あたま血ィー世の中にしてしまう。 ご意見番、田中三太 夫登場し、一旦、盤を前にしては君臣の別なしと、いやがる殿様をやつける。  「たがや」に似た爽快感。

 喬太郎も「落語ブーム」の話。 実感があるような、ないような。 落語研 究会は客席が被告を見ているような…、昔は私も趣味が落語で、そちら側にい た。 趣味を仕事にした今は、落語はあまり好きではない、まあまあというと ころか。 そのあと「落語ブーム」の原因になったテレビドラマとウルトラマ ン・マックスや中野芸能小劇場とかの話をしたが、後ろの方にいた当日券の若 い客にしか受けなかった。 「擬宝珠」も初めて聴く噺。 「千両みかん」の みかんを食べたいが、擬宝珠をなめたいになっている。 大旦那も、実はその 気があり、同情的だというのが可笑しかった。 噺本体は、なかなか面白かった。