「薄暑」と「桐の花」の句会 ― 2007/05/14 07:05
10日は、渋谷夏潮会の句会だった。 会場は先月から並木橋のリフレッシュ 氷川に変った。 兼題は「薄暑」と「桐の花」、次の七句を出す。
庭の木のぼつていりとして薄暑かな
ガラス壜触れ合ふ音す街薄暑
御仕舞にチーズ出てきて薄暑かな
桐咲いて昔の麻布箪笥町(たんすまち)
親類の少なくなりて桐の花
板塀の上に顔出す桐の花
桐咲くや箪笥直し屋裏の庭
結果は、沈黙の先月と打って変って、私としては望外の得票であった。 「親 類の少なくなりて」を英主宰を含め5人、「昔の麻布箪笥町」も主宰を含め4 人、「ガラス壜」が2人、「チーズ」と「板塀」を各1人に採っていただいた。 一喜一憂しないようには心がけているつもりだが、嬉しい。 英主宰の選評、 「親類の少なくなりて」は人気だったが、法事か何かで顔を揃えた親戚、女の 子が生まれると桐を植えるというようなことも連想する、会津か只見といった 地方か。 「麻布箪笥町」は、桐と箪笥という類語で、それはないだろうとい うところだが、「昔の」がいい、「昔は」では駄目、武家屋敷だった昔の麻布を 偲ばせる、と。
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