「鯉幟」と「筍」の句会2014/05/13 06:32

 8日は「夏潮」渋谷句会。 兼題は「鯉幟」と「筍」、今月はちゃんと句帳を 持参したのだが、結果はさんざんだった。 私が出したのは、つぎの七句。

こひのぼり今日もカープは勝つち勝ち

孫といふ喜び知らず鯉幟

川風に二度のお務め鯉幟

海と空こひのぼりまた青々と

筍の皮しやぶりてをればほの赤く

朝掘りの筍どさどさと売られ

剝きをれば無垢の筍あらはるゝ

 私が選句したのは、つぎの七句。

鯉幟吾に二人の男孫        和子

鯉幟泣虫五郎今区長        ひろし

筑波まで関東平野鯉幟       良

筍をさぐり当てたる足裏かな    英

禰宜どこぞ行きて筍抱へ来る    ひろし

好物を問へば筍木の芽和      良

一振りの鋤に筍香を放つ      なな

 私の結果は、<孫といふ喜び知らず鯉幟>をななさん、<川風に二度のお務 め鯉幟>を幸雄さん、<朝掘りの筍どさどさと売られ>を裕子さんが採ってく れて、互選三票、主宰選はゼロだった。 「採らぬ親切」をいただき、ありが たく、反省しなければなるまい。 総評で主宰が「採らぬ」のは、つぎのよう なものだと言われた。 技術や効果を狙い、そう言いきっちまっちゃあ駄目な んだがというもの。 人情にからむ発想でつくったもの(つまり、写生句でな ければいけない)。