『カンブリア宮殿』“Be Unique”の「コクヨ」2023/09/26 07:03

テレビ東京の『カンブリア宮殿』という番組(木曜日午後11時5分から)は、2013年6月「親を安心して預けられる病院づくり!」大塚宣夫さんの青梅慶友病院、よみうりランド慶友病院の放送で知った。(大塚宣夫さん20日(木)テレビ東京『カンブリア宮殿』に登場<小人閑居日記 2013. 6.16.>)

 ずっと見ていなかったが、相変わらず、村上龍、小池栄子の司会で続いている。 文房具の「コクヨ」をやるというので、久しぶりに見た。 若い五代目の黒田英邦社長(47)が“Be Unique”を掲げ、カジュアルな格好で出社し、社員もそれに習っている。 二代目社長の祖父黒田暲之助の「人より先に失敗する」の企業カルチャーを引き継ぎ、数々の改革を押し進めている。

1975年の全面が広がる無線綴じのCampasノートは、お馴染みのヒット商品だが、テープ状の字消しは行間に合わせ5ミリ、4ミリのものがあり、乾くのを待たずにすぐに上に書ける。 消費者の細かいニーズを拾い上げ、アイデア文具を生み出すため、品川の東京本社の1階にカフェ&直営店を設け、直接手に取ったり、遊んだりした来店者から、もろもろのニーズを聞き出している。 鋏と先端のナイフが一体になったダンボール開けもある。

創業者は黒田善太郎、二代目は祖父黒田暲之助。 四代目の父黒田章裕(会長)は、スチール家具に進出するため、試作を重ねるのだが、朝出社すると、二代目に壊されていたという。 スチールデスクも1975年。 1990年代、「フリーアドレスオフィス」を実践、働き方の研究を通じて、事業をオフィス空間設計に広げている。 オフィス家具では、試作を繰り返して、失敗で培ったノウハウを凝縮した、腰に優しい椅子「ベゼル」がヒットしている。

黒田英邦社長は、文具やオフィス家具だけでなく、高齢化が進む地域の活性化を図るため、戸越銀座の社宅跡のビルで、商店街とコラボして、新展開も始めている。 地域に開かれた8つのスタジオをつくり、入居者が週に一日から、やってみたい副業に挑戦できる。 例えば、ヨガやフィットネスの教室、エステ店のような…。 人が集まる拠点をつくって、街を元気にする試みだ。