「夢と追憶の江戸」展のバランスと偏り ― 2009/10/13 07:07
『広辞苑』の「浮世絵」は、その名高い作家として、菱川師宣、鈴木春信、 鳥居清信、西川祐信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広 重の9名を挙げている。 「夢と追憶の江戸―高橋誠一郎浮世絵コレクション 展」の前期で、その作品が見られなかったのは西川祐信だけである。 バラン スの取れたコレクションといわれる所以だろう。 ちなみに西川祐信(すけの ぶ)は西川派の始祖で京都の人、江戸浮世絵の影響を受けながら、京畿の風俗 や美人を典雅な様式で描き、京都における浮世絵を発達させたという。
展覧会・前期の出品数は、菱川師宣1、鈴木春信9、鳥居清信1、鳥居清長 5、喜多川歌麿9、東洲斎写楽2、葛飾北斎15、歌川広重17。 師宣と写 楽の作品が貴重なこと(清信もそうなのだろう)、北斎の「冨嶽三十六景」と広 重の「東海道五拾三次」が広く親しまれていることが、よくわかる。
上記8名以外も加えた計34名総数103点を、多い順に並べると、17点 /歌川広重、15点/葛飾北斎、9点/鈴木春信・喜多川歌麿、6点/月岡芳 年、5点/鳥居清長、3点/奥村政信・勝川春好・歌川国芳、2点/東洲斎写 楽・礒田湖龍斎・勝川春章・鳥文斎栄之・歌川豊国・渓斎英泉・水野年方・小 林清親、1点/菱川師宣・鳥居清信・二代鳥居清倍・鳥居清経・奥村利信・石 川豊信・北尾重政・勝川春英・鳥居清峰・喜多川菊麿・窪俊満・菊川英山・歌 川国貞・昇亭北寿・歌川豊広・河鍋暁斎・落合芳幾。 会場では気付かなかっ たが、1・2点の人が大多数で、一部の作家に偏って集中していたことがわか った。
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