「柊の花」と「小春」の句会2009/11/26 06:18

 中津への旅行から帰ってすぐの12日、「夏潮」渋谷句会があった。 兼題が 「柊(ひいらぎ)の花」と「小春」だったので、これ幸いと、旅行で詠んだ「小 春」の句を出したのだった。 私の投句はつぎの七句。

  水茎も美しき文花柊

  枝折戸を押せば柊匂ひけり

  柊の花のこぼるゝ武家屋敷

  小春日や九重連山ぽこりぽこり

  小春日の中津寺町歩く幸

  小春日の関門海峡光る河

  ふくを食ふ春帆楼の小春かな

 結果は、途中で急に交代して披講を担当したので記録できなかったが、主宰 の選が三句、いつもはなかなか採ってもらえない『白梅の家』の和子さんに二 句(「武家屋敷」「九重連山」)、その他の方にも二、三句を採っていただいた。  御の字といったところだ。

主宰の選評。 「枝折戸」…鍵がかかっているかなにかで、開かなかった瞬 間を詠んだのだろう。 手のひらの感触が伝わる。 「武家屋敷」…柊の花に 合っている、まっとうな作り方。 柊の花と武家屋敷の質実な感じが匂い合う。  「九重連山」…ぽこりぽこりが意表を突いている。 むっくりとした独特の山 容。 小春日の楽しい旅。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「等々力」を漢字一字で書いて下さい?

コメント:

トラックバック