第9回の紫陽花ゼミ<等々力短信 第964号 2006.6.25.>2006/06/25 07:05

 毎年6月中旬の日曜日、ちょうど紫陽花の盛りに、鎌倉・極楽寺の成就院へ 出かける。 ゼミでご指導いただいた小尾恵一郎先生の法事を兼ねたOB会が あるからだ。 小尾先生は1997(平成9)年10月16日に亡くなり、お葬式は ここ成就院で行われた。 名付けて「紫陽花ゼミ」、今年の第9回は18日にあ り、40名を超えるメンバーが参加した。 ダニエル・キイスやアイザック・ア シモフの翻訳で知られる奥様の小尾芙佐さん、5期生のわれわれは生れた時か ら知っているお嬢さん(今年、夫君は出張中)、そのまた二人のお嬢さん(お母 さんの小さい時にそっくり)に、お目にかかれるのが嬉しい。

 先代住職と昨年就任された若い住職がお経をあげて下さり、一同、般若心経 と南無大師遍照金剛を唱和する。 真言宗大覚寺派普明山法立寺成就院、江の 島に来た弘法大師がこの地で数日間護摩供を修めたといわれる霊地に、承久元 (1219)年北条泰時が開基したと伝えられる古刹だ。 近年は北鎌倉の明月院 と並んでアジサイ寺として有名になり、この時期、大勢の方々がつめかける。  成就院の公式ホームページをご覧になると、美しい紫陽花が咲くのが見られる。  http://www5e.biglobe.ne.jp/~jojuin/

なかなか美味しい浅羽屋のお弁当の後、1期生から今年は25期まで、先生が 顧問をしていた天文研究会からのゲストも加わり、メンバーが近況を報告する。  これがすこぶる楽しい。 悠々自適、次第に子供帰りしているという人、これ から上場会社の社長に就任するという人、各年代いろいろの人がいる。 私は 会社を整理していた時期から、ここでは状況を話すことができて、気持が軽く なり、多くの励ましを得たのだった。

 小尾ゼミの会だから、例年、同僚の先生方や門下生で研究者になっている人 の講演を聴く。 今年は16期の西山茂小樽商科大学ビジネススクール教授、「学 校の生産性は低下しているのか?」という話だった。 実は毎日、昼食後昼寝 をしているのに、12時半開会だったこの日は、それが出来ず、パソコン画面を 投影したスクリーンを見ている内に、ばかに眠くなってきた。 LLの導入な どEラーニングの効果、学校教育の効率化の話を聴いている、夢の中でこんな ことを思った。 パソコンに教わったのでは、パソコン先生が亡くなったあと、 9年も経ってから、40人もの教え子が集まって来ることはないだろう。 小尾 恵一郎先生のお人柄、そのお話に接した、生身の体験が、いまだに多くの人を 動かすだけの魅力に満ちていたのだ、と…。

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