志の輔「死神」のマクラ2007/07/02 06:40

 で、志の輔の「死神」である。 サッカーくじで6億円が二本出て、お忙し い中、よくいらっしゃいました、と。 当たった人は人生が狂うだろう。 狂 ってもいいから、当たりたい。 自分は運がいいと思っているか、運が悪いと 思っているか、アンケートをとると、87%が運が悪い方だと答える。 13%は 運がいいと思っているのだ。 いやな奴、友達に持ちたくないタイプだ。

 寝坊をした。 目覚ましに八つ当たりして、突き指をした。 駅へ着いたら、 定期を忘れていた。 財布には1万円札しかなかった。 自販機は1万円札を 吸わないタイプだった。 売店で週刊誌を買う。 電車に乗って、週刊誌をめ くると、昨日読み終えたやつだった。 棚に乗せると、落ちてきて、座ってい る恐いオニイサンの頭に当たり、なんだよう。 ようやく会社に着くと、いつ もは遅い部長が来ていて、山田君、重役出勤だね、と言われる。 トイレに立 った隣の奴の電話に出ると、苦情の電話でくどくどと文句を言われ、ひたすら 謝る。 帰りがけに女の子を食事に誘うと、一発で断わられ、しかたなく焼き 鳥屋に寄り、砂肝を噛んだら、歯が折れた。 家の近くまで帰って来たら、家 が火事で、ズボンの後ろのポケットに手をやると、定期券が入っていた。

 志の輔は、その逆バージョン、快諾した女の子と六本木のルー・ジャポンで 食事をし、今夜は帰りたくないというから、ホテルへ行けば、当ホテル千人目 のお客さんでハワイ旅行にご招待というのもやって笑わせ、運のメカニズムを 知りたいと、「死神」に入る。