JR湘南新宿ライン宇都宮線で大宮へ2021/12/14 07:01

 5日は、三田あるこう会の第539回例会で「大宮盆栽村散策」があった。 東武アーバンパークライン大宮公園駅集合。 東武野田線は、近年こういう洒落た名前になっているが、かつて「買い出し電車」だったことは、今年2月13日の当日記「買い出し電車の地獄、〈手入れ〉〈検問〉」に書いた。 永井荷風の『問はずがたり・吾妻橋 他十八編』(岩波文庫)収録の短編「買出し」(昭和23(1948)年1月)に、「船橋と野田との間を往復している総武鉄道の支線電車」として登場している。

 大宮までは渋谷駅から、当番の片山さん、松岡さんの周到な案内にあったJR湘南新宿ライン宇都宮線に、初めて乗って行ったが、赤羽までは途中新宿、池袋しか停まらず、早いのに驚く。 大森から京浜東北線で来て、品川駅でJR上野東京ライン宇都宮線に乗り換えなかった人が、集合時間に遅れたのも、なるほどと思った。

 赤羽から大宮までは、高架線の各駅停車、新幹線に並んで走るのだが、赤羽、川口、戸田、浦和、与野とマンションだらけ、遠く山並みが見えて、与野あたりから真っすぐの所に三角のとんがりが見えるのは、秩父の武甲山だろうか。 与野から志木の高校に通っていた同級生で、エヴェレストで死んだ成田潔思君のことを思い出す。 三田あるこう会で川越に行った時、初めて知り合った沼田さんが山岳部の成田君の後輩で、志木高で成田君と同じクラスだったと話すと、それだけで感じ入って、寡黙だったけれど腕力が強かったという、山でのエピソードを話してくれたのだった。