扇遊の「干物箱」2007/04/30 08:26

 扇遊は楽屋での話題をマクラに振った。 昔は野球の話題、草野球の話をし たものだったという。 柳家はヨタローズ、三遊亭はヨイショーズ、三平師匠 のところはスイマセンズというチームがあった。 今は病気の話。 尿酸値、 γGTPとか。 そして、ご婦人のお噂というところから本題に入った。

この日は廓に関係した噺が三つつづいた。 「干物箱」は、若旦那の銀之助 が自分の声色の上手な貸本屋の善公を身代わりにして、遊びに出かける噺。  湯に行って珍しく早目に帰ってきて、二階に上がった倅、実は善公と、下の親 父との噛み合わない問答が可笑しい。 「銀之助、無尽に行ってくれたんでし ょうね。どこに落ちた」「神社の杉の木」。 「前の家からもらった魚の干物は、 大きかったようだが何だった」「くじらの干物」「どこにしまった」「箱に入れま した」「どの箱だ」「干物箱」というのが題名の由来。 その内に、おいらんか ら銀之助宛の手紙が出て来て、そこに善公の悪口があったことから、善公は大 声を出す。 扇遊は手堅く、じっくりと聴かせた。

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