扱いがころっと変わる「まくら」2016/04/27 06:21

 『林家たい平 快笑まくら集』から、もう少し。 2009年4月。 ありがた いことですね。 今、林家一門が脚光を浴びておりましてね、嬉しいことです よ。 林家三平、二代、平成の三平が誕生いたしました。 ぼくの弟弟子で、 「いっ平」といっており、本名が泰助。 「泰」の字は、大師匠、三平の本名 の中に入っている。 ぼくの芸名が「たい平」でしょう、で、年恰好が何とな くこう、また顔立ちも少し似ているんですね、ですからね、いろんな間違いが あります。 文珍師匠に至りましては、地方に行ったときに、凄くわたしを大 切にしてくださるんですよ。 何をしても一番先に、「ああ、たい平君しなさい」 とか言って、どこに行くのでも「たい平君、たい平君」って凄くやさしくして くれて。 で、三日目の楽屋で、「いや、本当に俺は、お父さんにお世話になっ たんや」と。 「あ、そうですか、うちの父親は秩父で仕立屋をやっているん です」 「え、そんな、嘘やろう、あんた、三平師匠の息子やろう」 「いや、 あの田鹿喜作の息子なんですけど」というと、もうそれから扱いがころっと変 わりました。 全部荷物を持たされて、あとの三日間は天国から地獄でした。

女の人ってのは、付き合ってるときには、なかなかいいんですけども、本当 に、あのぅ~、結婚して、ま、一年ぐらい、持ちますかねぇ? あと2年、3 年すると、なんか、あのね、本当に、何ですかね、対等な立場で結婚したはず なのに、いつの間にか、なんか、あのプロ野球の支配下登録選手みたいなかた ちになっていて、監督みたいな感じに、かみさんはなっているんですよねえ。  グラウンド10周とか、駆けさせられたりとか、そういう勢いな感じがするん ですよねえ。