結果は「じん・へ」2006/09/20 07:45

 句会の結果は「じん・へ」だった。 沈香(じんこう)も焚かず屁もひらず。  川柳近接の「俳諧味」に過ぎたか。 選句されたのは、つぎの二句だけだった。

 ○駅前に梨売る露店南武線

 早苗さんに採っていただき、本井英先生の選に入る。 「南武線」にリアリ ティーがある由。

 ○そろばんの塾まだあるか西鶴忌

 渓山さんと、主宰の選。 主宰の評は、西鶴世界の一つ、商習慣のようなも のを思わせて、上品に、漠然とずらしている、と。

 私の選句は、つぎの五句。 今回も、酒泉ひろしさんの句を三句も採ってい た。 天明早苗さんのも二句。 好みが集中する傾向にあるようだ。 「街中 の宿」、子供の頃、遠い親戚が宗右衛門町でやっていた料亭に行ったことがあっ たのを、思い出した。

 ○顔知らぬ伯母の縁なり梨届く      早苗

 ○梨切れば種のつぶらになまめかし   同

 ○梨売りのしばし梨剥く背を向けて    ひろし

 ○喧騒の街中に宿西鶴忌          同

 ○警官の浪花の乗(ノリ)や西鶴忌     同

 仮称「本井ゼミ」、次回から「夏潮会」と呼ぶことが決まった。 来月の兼題は 「秋高し」と「落花生」。