「青田」と「百合」の選句と添削2008/07/14 08:24

 「青田」と「百合」の句会での、わが選句七句。

 千枚田驟雨青田を昇り降り        耕一

 クレッシェンドデクレッシェンド青田波  美保

 開け放す家の奥まで青田風        さえ

 会津いま青田の波にゆらぐ里       芳三郎

黒百合と云はれてよりの黒の色      梓渕

 一茎の山百合の花数知れず        三枝子

 道曲るたび山百合の迎へくれ       なな

 上の〈クレッシェンド〉の〈黒百合〉のほかに、次のような句が人気があっ た。

由良川は青田したがへうねるかな     英

リコーダー吹き吹き子らの青田道     秋

 山百合をざんぶり漬けて野菜売る     良

美しき幼友達鹿子百合          和子

 英主宰の選評、ポイントは「素直さ」と「リズム」。 主宰の添削から、  〈見渡せば青田に風の吹くばかり〉→〈見渡して青田に風の吹くばかり〉… 「見渡せば」が説明になる。

 〈庭に咲く百合枕辺に父永眠〉→〈父永眠庭に咲く百合枕辺に〉

 〈下野や青田を望むティールーム〉→〈下野の青田を望むティールーム〉