『篤姫』を見ながらの夫婦の会話2008/07/15 07:15

 大河ドラマ『篤姫』は13日の第28回「ふたつの遺言」で、ようやく安政5 年7月の徳川家定と島津斉彬の死のところまで来た。 斉彬が臨終の床で、弟 忠教(久光)の子茂久(忠義)に跡を継がせ、忠教が後見人になるように、と 遺言する。 ふだんは見ていない妻がたまたま見ていたので、いろいろと質問 をする。 瑛太の小松帯刀がすぐ後ろにいるのだが、「いい役やっているのね、 あの子が跡を継ぐの」とか、聞くわけだ。 あれは肝付尚五郎から小松帯刀に なった家老で、とか説明しようとしている内に、場面は江戸城、将軍家定の容 態があやしいのだった。 奥医師の伊東玄朴を演っているのは、引っ越しのサ カイのコマーシャルをやっていた徳井優だ、と教える。 4年後、福沢諭吉の師、緒方洪庵が伊東玄朴に次ぐ地位につくため、大坂から江戸に出てくるのだが、その話をしている暇はなかった。

 篤姫が斉彬のことを「父上」と呼ぶけれど、「養女なのよね」と聞くから、島 津の分家の和泉島津家の出で、実の父はよく自由が丘を奥さんと歩いている長 塚京三、母はソフトバンクの「白戸家(ホワイトけ)」の犬の妻で、校長先生、 わが家の墓のある魚籃坂下に事務所を構える糸井重里の妻でもある樋口可南子。  この母は、いい役で美しかった。 宮沢りえ“Santa-Fe”の頃のヘアヌードの ことも思い出したが、言わなかった。 島津の養女でも、大名の娘が将軍の御 台所になるのでは具合が悪いので、近衛家の、つまり春風亭小朝の養女になっ たんだ、と言う。

家定が亡くなったことを、ひと月も経って、大奥の御年寄で篤姫に好意的な 滝山が、知らせてくる。 この滝山は、稲森いづみで、なかなかきれいなんだ、 と言う。 「タカラヅカみたいな顔だけれど稲森いづみなの、『義経』の時に母 親の常盤御前を演っていた」、これは私が忘れていた。 妻の関心は、身罷った 将軍を、暑い七月にひと月も白い箱に入れて内緒にしていて、腐っちゃったで しょうね、という方に移って行った。

 先日、友人たちと暑気払いをしたら、馬場家の夫婦はどういう会話をしているのかという、つまらぬことに関心を持つものがいた。 それで、その一端を 披露したが、たいした会話はしていない。